...と言いなさる洋服(ふく)を着た方も...
泉鏡花 「婦系図」
...たうとう母の着物を質屋に持つて行くといふ悲しさとで胸を一ぱいにふくらませながら...
宇野浩二 「質屋の小僧」
...合服(あいふく)...
海野十三 「三十年後の東京」
...ふくらみのある身体を巧みに隠し...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...さうして折角の遊びを邪魔されたのが不平らしく面をふくらせてもぢもぢしてたがやがてひとりがやうやく思ひだしたやうに「獅子の毛のついた外套をきてゐた」といつた...
中勘助 「銀の匙」
...飯がふくじぶんまで話して本陣は帰った...
中勘助 「島守」
...御駕籠脇は黒蝋(くろろう)の大小さした揃いの侍が高端折(たかはしおり)に福草履(ふくぞうり)と...
中里介山 「大菩薩峠」
...馭者台から降りたばかりの猶太人の腓(ふくらはぎ)に斑犬(ぶちいぬ)が噛みついた時...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
... グロスターの ふくやさんは いすから とびあがります...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter 大久保ゆう やく 「グロスターのふくやさん」
...ふくらかな股(もも)が...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...せなかに大きな桔梗(ききょう)の紋(もん)のついた夜具(やぐ)をのっしりと着込(きこ)んで鼠色(ねずみいろ)の袋(ふくろ)のような袴(はかま)をどふっとはいておりました...
宮沢賢治 「紫紺染について」
...梟(ふくろう)の名はコジョロであった...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...「甲子(きのえね)の火事で親父もおふくろも死んだ...
山本周五郎 「風流太平記」
...トンボが飛んで……其時ふくべの半分迄釣つたのだ...
横瀬夜雨 「花守」
...こう因果をふくめられました...
吉川英治 「醤油仏」
...丘(おか)あり池泉(ちせん)あり馥郁(ふくいく)と咲く花あり...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...いつの間にか膨(ふく)れあがってしまったような...
蘭郁二郎 「火星の魔術師」
...枯れし葉とおもふもみぢのふくみたるこの紅ゐをなんと申さむ露霜のとくるがごとく天つ日の光をふくみにほふもみぢ葉溪川の眞白川原にわれ等ゐてうちたたへたり山の紅葉をもみぢ葉のいま照り匂ふ秋山の澄みぬるすがた寂しとぞ見し其處を立つと野原にかゝつた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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