...しかし辰子は無頓着(むとんじゃく)に羽織の紐(ひも)をいじりいじり...
芥川龍之介 「春」
...明治十一年六月、おのが父にておはする人、七十八歳にして身まかられぬ、老い給ひての上の天然の事とはいへ、いまさらの事にて、哀しきことかぎりなし、今よりは、難義の教を受けむこともかなはずと思へば心ぼそし、辭書の成稿を見せまゐらせむの心ありしかども、そのかひもなし...
大槻文彦 「ことばのうみのおくがき」
...ひもじい目をすることがよくあった...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...なかなかに忘れられぬ思ひもおありではなからうかと...
太宰治 「右大臣実朝」
...つつむおもひも...
太宰治 「盲人独笑」
...日蔽ひもないので...
田山録弥 「百日紅」
...それ故にかかる知覺は疑ひもなく眞である...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...滅多に眼鏡の下から笑ひもせぬといふ位のもの...
徳田秋聲 「媒介者」
...彼女の長衣の一筋の紐(ひも)も...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...美しい装釘の本をひもどく...
中井正一 「国会図書館の窓から」
...長吉をば檜物町(ひものちょう)でも植木店(うえきだな)でも何処(どこ)でもいいから一流の家元へ弟子入をさせたらばとお豊に勧めたがお豊は断じて承諾しなかった...
永井荷風 「すみだ川」
...かゝらむと思ひもかけねば...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...何か思ひも及ばぬ深い仔細がありませう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何處からも入りやうはない――」「香爐はあの箱に入れてあつたのでせうね」平次は違ひ棚に載せてある打紐(うちひも)の掛つた時代付の桐箱を指しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...間違ひもなく大地の上に建つてをりますが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...好んでこれを用ひもしました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...有合せの乾物(ひもの)で底を入れてから話して見るが宜い...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「ぜひもない...
吉川英治 「新・水滸伝」
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