...船を出すには一番鳥(いちばんどり)が鳴きわたる時刻まで待ってからにしなければならぬ...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...三人はよくさそい合って一と晩どまりか二たばんどまりの旅に出たそうにござりますがそういうおりにはお遊さんと夫婦とが一つざしきに枕(まくら)をならべてねむりましたのでそれがだんだんくせになりまして旅でないときでもお遊さんが夫婦を引きとめましたり夫婦の方へ引きとめられたりするようなことがござりました...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...ひろびろとしてまことに阪東(ばんどう)太郎の名にそむかぬほど大河(たいか)のおもむきをなしていた...
田山花袋 「田舎教師」
...あれが坂東太郎(ばんどうたろう)た見えないだろう...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...近くの部落あたりかららしい二番鶏(にばんどり)の声をきいていた...
徳永直 「冬枯れ」
...時の名優坂東三津五郎(ばんどうみつごろう)を生写(いきうつ)しと到(いた)る処の茶屋々々にいい囃(はや)されるが何よりも嬉しく...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...誰一人この辺鄙(へんぴ)な小石川の高台にもかつては一般の住民が踊の名人坂東美津江(ばんどうみつえ)のいた事を土地の誇となしまた寄席(よせ)で曲弾(きょくびき)をしたため家元から破門された三味線の名人常磐津金蔵(ときわずきんぞう)が同じく小石川の人であった事を尽きない語草(かたりぐさ)にしたような時代のあった事を知るものがあろう...
永井荷風 「伝通院」
...姫君のほうの南側の座敷の御簾(みす)の中へ来ることを許したのであるが台盤所(だいばんどころ)の女房たちの集まっているほうへはいることは許してないのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...女御の台盤所(だいばんどころ)へそっと行って...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...幾つかの礬土(ばんど)の塊(かたまり)がある...
森鴎外 「花子」
...坂東者(ばんどうもの)に多い特有な骨柄(こつがら)なのだ...
吉川英治 「私本太平記」
...坂東(ばんどう)三十三ヵ所(しょ)のみ霊(たま)に祈(いの)りをおかけなさい...
吉川英治 「神州天馬侠」
...おなじ宿場(しゅくば)の軒(のき)をながしていた坂東巡礼(ばんどうじゅんれい)の三十七...
吉川英治 「神州天馬侠」
...坂東巡礼(ばんどうじゅんれい)のお時(とき)であった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...また一ばんどんじりから...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ついには蕃土(ばんど)の遼(りょう)から攻め入られて...
吉川英治 「新・水滸伝」
...生れながらの坂東骨(ばんどうぼね)――未開地人の野性逞(たくま)しき男である...
吉川英治 「平の将門」
...謝りたくても謝れない性分をもつ坂東骨(ばんどうぼね)の盛綱は...
吉川英治 「源頼朝」
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