...心より詩人わが喜ばむことを君知るや...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...「生意気なッ――」と蠅男が気色ばむ所を帆村はすかさず...
海野十三 「蠅男」
...七『ひと日(ひ)樹(こ)の實(み)を啄(つい)ばむと...
薄田淳介 「白羊宮」
...ひるまのうちは歩くとじっとり汗ばむほどの暖かさであったが日が落ちるとさすがに秋のゆうぐれらしい肌(はだ)寒い風が身にしみる...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...あの一九二三年の地震によって発生した直接の損害は副産物として生じた火災の損害に比べればむしろ軽少なものであったと言われている...
寺田寅彦 「函館の大火について」
...手切れさえやればむろん承知するよ...
徳田秋声 「黴」
...裏の山の実を啄(つ)いばむ渡り鳥が群れ啼いて空を渡り...
富田常雄 「面」
...これを押せばむこうのお居間の鈴が鳴るということが...
中里介山 「大菩薩峠」
...銀に鏤(ちり)ばむ祭壇の前に...
夏目漱石 「薤露行」
...一言でいえばむこうがむこうだから...
浜尾四郎 「死者の権利」
...がらんどうになればむろんあらゆる方向に障害なくはい廻ることができるだろうが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...サーンス伯爵夫人のあくどい策略をはばむ道が見え...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...例えば「駒(こま)とめて袖(そで)うち払ふ影もなし」といえるがごときは客観の景色を連想したるまでにてかくいわねば感情を現すあたわざるものなればむろん理屈にては無之(これなく)候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...云うならばむすめ心もあるというものだろう...
宮本百合子 「雨の昼」
...たとえばむやみと酒に酔って人の足を踏んづけたり...
三好十郎 「恐怖の季節」
...足を動かしているあいだは汗ばむくらいだった...
山本周五郎 「新潮記」
...どこへ」すこし汗ばむような陽気だった...
吉川英治 「銀河まつり」
...春の空も埃(ほこり)に黄ばむばかりであった...
吉川英治 「新書太閤記」
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