...あおがずにいては蚊でたまらん……来ない事があるものか」「だれからそんなばかな事お聞きになって?」「だれからでもいいわさ」葉子は倉地がまた歯に衣(きぬ)着せた物の言いかたをすると思うとかっと腹が立って返辞もしなかった...
有島武郎 「或る女」
...いつも詰(つま)らない飴細工ばかり引き当てて...
淡島寒月 「梵雲庵漫録」
...自分その物の遺物はこの空(むな)しく筆を動かさうとする形骸ばかりだらうと思ふ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...明智君ばかりじゃない...
江戸川乱歩 「宇宙怪人」
...二十面相だかなんだか知らないが、十日ばかりまえ、あの家へやとわれたコックの虎吉ってもんですよ...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...ばかになっていてもいいのだ...
太宰治 「正義と微笑」
...赤く大きい夕陽ばかりを見つめていた...
太宰治 「走れメロス」
...そのうちに一年ばかり経(た)った...
田中貢太郎 「雪女」
...骨ばかりの肺病やみみたいな頸を見たのだった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...ばかりでなく縦断的にも亦イデオロギーの距たりがあるのである...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...」「ばか!」と父親はどなった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その家へある日私の友達を十人ばかり招いて酒宴を催したのである...
永井荷風 「深川の散歩」
...しかし島田の方にばかり気を取られていた健三にはその意味が通じなかった...
夏目漱石 「道草」
...そして二年ばかりたちますと...
宮沢賢治 「グスコーブドリの伝記」
...その人たちが力で引き動かそうとせんばかりにして言うことも...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...大きな緊(し)め木を肉に食い入らんばかりに脇腹にあてがい...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...泊ってゆく例も多くなるばかりだった...
山本周五郎 「その木戸を通って」
...洗ったばかりの髪なのでしょう...
吉川英治 「江戸三国志」
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