...乱れた褄(つま)もはらはらと靡(なび)く...
泉鏡花 「悪獣篇」
...はらはらとつたわっておちた...
海野十三 「太平洋魔城」
...はらはらと風もないのに松葉が降る...
鈴木三重吉 「千鳥」
...風ははらはらと人びとの衣(きもの)の裾を吹きかえした...
田中貢太郎 「蛇怨」
...とりなすことも出来ずはらはらしてゐた...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...どうなるのかとはらはらして...
徳田秋声 「新世帯」
...熱き涙をはらはらと武男が膝(ひざ)に落としつつ「死んでも...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...そんなにして根ほり葉ほり尋ねる私をさんざじらしたあげくひとりが「先生は戦争にでるのだからもう二度とあへないかもしれないが皆は今度の先生のいふことをよくきいて勉強して偉い人にならなければいけない」といつたといふのをきき急にはらはらと涙をこぼしたものでみんなはあつけにとられて私の顔を見つめ...
中勘助 「銀の匙」
...風と共に木の葉の雫(しずく)のはらはらと軒先に払い落される響(ひびき)も聞えた...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...スライトが涙をはらはら流しながら言った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...はらはらしているところへ...
牧逸馬 「チャアリイは何処にいる」
...はらはらと散り滾れたりしてゐるので...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...はらはらと散り失せし薔薇(しようび)が花弁を追ふによしなし...
牧野信一 「嘆きの孔雀」
...僕ははらはらしながら...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幸福への意志」
...さっきからはらはらしていたが...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...これが「血(ち)をみるなかれ」――刃傷禁断(にんじょうきんだん)の御岳(みたけ)の神前(しんぜん)でなければ、こんな雑魚(ざこ)どもに、かってな熱(ねつ)をふかせておくのではないが――と四人もジリジリ思ったろうし、はらはらして、そばにいた竹童(ちくどう)も、歯(は)ぎしりをかんで、ながめていた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...却って客をはらはらさせるような場合は...
吉川英治 「新書太閤記」
...それにはらはらするのであった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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