...停車場前のいか屋という旅館へひとまず泊ることとし、何はともあれ、まず第一に、山河二百里を蹴破り来(きた)りしこの鉄脚を、日本海の荒浪に洗わんものと、海岸を指(さ)して出かけた...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...虎渓橋(こけいきょう)に向った石段の傍にあると思う……ろはと数えて道順ににのあたりが俗に釣橋釣橋と言って...
泉鏡花 「遺稿」
...山道にはところどころに清水が湧き出ているが...
上村松園 「北穂天狗の思い出」
...芸術でも言葉を離れてはとうてい発達することはできぬであろう...
丘浅次郎 「境界なき差別」
...いささかでも文明の発達をいやしむような傾きがあってはとうてい他人種に対して勝を制することはできぬ...
丘浅次郎 「戦争と平和」
...現在の講堂數ではとてもこの人數を收容できない...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...そう思いつつ八月じゅうはとうとう渋谷で暮してしまった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...縁喜(えんぎ)でもない」「なに、今の世に坊主になるくらいな決心があるなら、縁喜はともかく、大(おおい)に慶すべき現象だ」「苛(ひど)い事を……だって坊さんになるのは、酔興(すいきょう)になるんじゃないでしょう」「何とも云えない...
夏目漱石 「虞美人草」
...夕方になって自分はとうとう兄に引っ張られて紀三井寺(きみいでら)へ行った...
夏目漱石 「行人」
...上部(うわべ)はとにかく...
夏目漱石 「明暗」
...平次はともかくも引揚げました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...今のところは部屋のなかを横切ってはい歩くためにまるで年老いた傷病兵のようにとても長い時間がかかるといっても――高いところをはい廻るなどということはとても考えることができなかった――...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...彼はとうとう役所へ出勤しなかった...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...こっちはと言ってやる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...一般的な才能や世間的な知恵はとにかく...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...よもうちの娘にあんな飲み助はとはおっしゃるまい...
正岡容 「寄席」
...或(あるひ)は事實(じじつ)が先(さ)きか――それはとにかく魔(ま)がさしたのだと彼女(かのぢよ)はあとで恥(は)ぢつゝ語(かた)つた――間(ま)もなく彼女(かのぢよ)が二人(ふたり)の子供(こども)と共(とも)に...
水野仙子 「悔」
...きょうこそはと何時(いつ)でも書きかけながら話の本統にふれないでいて...
室生犀星 「玉章」
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