...照る日の神も仰ぎえで嫁(とつ)ぎもせぬに散りはつる色(いろ)蒼(あを)ざめし櫻草(さくらさう)...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...床柱はつるつるしているのに...
梅崎春生 「狂い凧」
...下(お)ろすときにはつるはしの重味で...
海野十三 「未来の地下戦車長」
...馴(な)れないのでナオミはつるつる湯の中で滑ってきゃっきゃっと笑った...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...きのふの酔がまだ残つてゐるつく/\ぼうし・ま昼ふかうして鳴子鳴る・ゆふべの夏草をふみわける音がちかづく・日ざかりあるくはつるんだ虫で八月十六日朝風は秋風だ...
種田山頭火 「行乞記」
...壺の萩さく朝風が机をはらふ・藪をとほして青空が秋・風鈴しみ/″\抱壺のおもかげ・日ざかりひなたで犬はつるんでゐる・どなたもお留守の...
種田山頭火 「其中日記」
...久七はつるを引きずりながら歩き出した...
豊島与志雄 「特殊部落の犯罪」
...彼はつるしていた腕をはずし...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...染糸のさめはつるまでに...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...飯はつるつると箸の先から落ちて...
夏目漱石 「坑夫」
...こんなに生きた女の肌はつるつるしてるのかと不思議だつた...
林芙美子 「浮雲」
...顔はつるつる ひげなし男...
ロバアト・ブラウニング 楠山正雄訳 「魔法の笛」
...枯れはつる野べをうしとや亡(な)き人の秋に心をとどめざりけんはじめてわかった気もいたします...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...荒れはつる朽ち木のもとを宿り木と思ひおきけるほどの悲しさという...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「あきはつる野べのけしきもしの薄(すすき)ほのめく風につけてこそ知れ『わが身一つの』(おほかたのわが身一つのうきからになべての世をも恨みつるかな)」と言ううちに涙ぐまれてくるのも...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...もろともに消えはつるこそうれしけれおくれ先だつ習ひなる世をこういうとき女性の覚悟が男子を凌(しの)ぐような例はままある...
吉川英治 「黒田如水」
...剣とはつるぎという文字...
吉川英治 「剣難女難」
...刀はつる巻の一本差し...
吉川英治 「新書太閤記」
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