...昨日の淵は今日の瀬とかはる浮世の習とは言へそれにはまた纒綿とした色々の祕密が含まれて夜の夢さへのどかならず...
竹久夢二 「砂がき」
...海づらものどかなれば...
太宰治 「津軽」
...今日がはじまる日ざしを入れて・一人が一人を見送るバスのほこり常套的小唄一つ声をそろへて エンヤラヤ力をあはせて エンヤラヤさてものどかな地つきかな四月一日起きたのは五時前...
種田山頭火 「其中日記」
...それ等の御馳走やその料理の進行に伴うのどかな影がほんのりと表われていた...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...自然にのどかなあくびを催して来る...
寺田寅彦 「映画と生理」
...のどかな春の日を鳴き尽くし...
夏目漱石 「草枕」
...のどかな春の丘には...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...心のどかな春の旅をつづけました...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...大藤村(おほふぢむら)にお作(さく)が夢(ゆめ)ものどかなるべし...
一葉女史 「ゆく雲」
...いかにもお正月らしいのどかな朝ぼらけ...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...「のどかなる結婚」は...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...しごくのどかな日和であった...
松濤明 「春の遠山入り」
...赤や黄色に咲く花は青地に染めた飛模樣(とびもやう)のどかなのどかな五月です...
水谷まさる 「歌時計」
...私にとって今日が一層心のどかな休み日となりました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...出る談も至極のどかなことばかりだった...
横光利一 「旅愁」
...またのどかなる昼の恋...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...ほほ……?」と、都人らしい、いつもながらの、外国事(とつくにごと)でも聞くように、のどかな眼を、すこしばかり大きくするだけだった...
吉川英治 「平の将門」
...のどかな魚紋を描いている...
吉川英治 「宮本武蔵」
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