...が、その御馳走の珍しい事は、汁、鱠(なます)、煮(に)つけ、果物、――名さえ確かに知っているのは、ほとんど一つもなかったくらいです...
芥川龍之介 「俊寛」
...羹(あつもの)に懲(こ)りて膾(なます)を吹く国粋主義は代る代るに武士道や報徳講や祖先崇拝や神社崇敬を復興鼓吹した...
内田魯庵 「四十年前」
...お膾(なます)も持って参りましたぞい...
橘外男 「仁王門」
...膾(なます)より他にはできない...
田中貢太郎 「赤い土の壺」
...あとで適当になますとか...
寺田寅彦 「断水の日」
...全身膾(なます)になろうとも...
直木三十五 「南国太平記」
...膾(なます)になれと斬ってかかるのを...
野村胡堂 「十字架観音」
...三人共膾(なます)にしてやる」ギラリ引拔いた一刀...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...膾(なます)になっても生作(いきづく)りのピチピチとした生(いき)の好いものでなければならないと...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...畜生!膾(なます)に刻んでやる!と台察児(タイチャル)...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...鱠(なます)は鯉(こい)の甘酢...
正岡子規 「墨汁一滴」
...「今朝のお汁の鳥はものかは」「何処(いずこ)にも飽かぬは鰈(かれい)の膾(なます)にて」「これなる皿は誉(ほ)める人なし」とは面白く作ったものだ...
南方熊楠 「十二支考」
...――焼いた干物になます...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...汝(な)が昔の恋人を血膾(ちなます)にして...
夢野久作 「白くれない」
...金吾の五体を膾斬(なますぎ)りにしてくれたものを――と...
吉川英治 「江戸三国志」
...今にもこんがらとせいたかを膾斬(なますぎ)りにするかの勢い...
吉川英治 「剣難女難」
...たちまちなます斬りにされてしまった...
吉川英治 「私本太平記」
...みんな寄って来い」「悪文炳(あくぶんぺい)の膾斬(なますぎ)りだ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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