...「山陽しばしば画師竹洞(ちくどう)の大陽物をなぶる...
芥川龍之介 「八宝飯」
...少し乾いた唇でなぶるうち――どうせ亭主にうしろ向きに...
泉鏡花 「薄紅梅」
...おれをなぶる気か...
江戸川乱歩 「海底の魔術師」
...子供のなぶる亀を見て...
太宰治 「お伽草紙」
...「みんなが克だけをめくらいうてなぶる」と...
壺井栄 「赤いステッキ」
...鬼(おーに)んなってつらかってえ大根(だいこ)の葉あがからかってえみんなのなぶる声が追っかけてきた...
壺井栄 「大根の葉」
...この波が今も二つをなぶるように...
中里介山 「大菩薩峠」
...息子がその勢子を足でなぶるのを止(と)めようともしない...
中島敦 「虎狩」
...右の指に耀(かがや)くものをなぶる...
夏目漱石 「野分」
...両男(りょうだん)の間に女を(はさ)んだ嬲(なぶる)(もっともこれは女のほうより左右(さゆう)にある男のほうが罪あるに相違ない)...
新渡戸稲造 「自警録」
...白い頬を惱ましくなぶるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...白い頬を悩ましくなぶるのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...通がつて我慢して食ふハムサラダ峰月梅見とはハイカラの行く所でなし浅峰アーク燈味も素つ気もなく光り同花氷すきやの袖を風なぶる也奈貴余つ程の覚悟で女店員になり蛍石ハムサラダが「我慢して食ふ」ものであつたり...
正岡容 「大正東京錦絵」
...猫の子の巾著(きんちゃく)なぶる涼みかな 去来猫の子のくんずほぐれつ胡蝶かな 其角その代り気が利(き)く方からいうと...
正岡子規 「俳句上の京と江戸」
...どうぞお納めおき給わりませ」「なぶるのか...
吉川英治 「私本太平記」
...そこが開かないのを承知だからでもあるが、なぶるほど、狂うほど、また悲しむほど、女の美が増すのを知って待つかのような、彼のいわゆる男根性なのだった...
吉川英治 「私本太平記」
...ゆるやかに春風のなぶる下には...
吉川英治 「新書太閤記」
...四女の手で撫でられるように鬢(びん)をなぶる春の微風がある...
吉川英治 「宮本武蔵」
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