...ぶじに荷物(にもつ)がとどいてなによりだ...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...元気にやっていればなによりのことだった...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...又、彼が、何故(なにゆえ)に、この寒い二時三時という深夜にひとり起きいでて屋上に立ち、カフェ・ネオンの電気看板を眺めくらしているものか、これについて岡安の語るところによると、春江と電気看板の点滅(てんめつ)を合図に逢瀬(おうせ)を楽しんでいたことが忘れられず、今は鈴江と仲のよくなった今日も、毎晩のように十三丁も遠方(えんぽう)から、あの桃色のネオン・サインをうっとり見詰(みつ)めていたそうで、そうした生活が、なにより、彼にとって楽しい時間であり、寒さもなにも感じないと答えた...
海野十三 「電気看板の神経」
...彼女としてはなによりも怒るにふさわしい問題に際会しているのだった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...顔を見ればなによりさきにじやん拳をする...
中勘助 「銀の匙」
...なによりの証拠だというのである...
久生十蘭 「悪の花束」
...基地を持たない船団になにより大切なのは水なのだから...
久生十蘭 「三界万霊塔」
...なによりもがまんできないことでした...
ペロー Perrault 楠山正雄訳 「灰だらけ姫」
...なにより悲しがっておいでになりました...
ペロー Perrault 楠山正雄訳 「眠る森のお姫さま」
...なにより音曲とモソモソした八さん熊さんと地でいくそそっかし屋と...
正岡容 「初看板」
...なによりの証拠に私が高座へ上がっていくとパチパチと迎い手が鳴り...
正岡容 「初看板」
...だからなにより先にぼくはひつじのことを考えました...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...なによりもその日その日のパンをもうけなければならなかった...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...年寄の愚痴がいくらかでもお役にたてばなによりです...
山本周五郎 「日本婦道記」
...おそらくそのことがなによりもお苦しかったと思います...
山本周五郎 「日本婦道記」
...なによりも彼はいま兵力の不足を感じる...
吉川英治 「私本太平記」
...逃げるのがなにより無事...
吉川英治 「宮本武蔵」
...いや信じるのみでなくなによりの頼みとしているところがある...
吉川英治 「宮本武蔵」
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