...どろんとしたみどり色にかわりました...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「野のはくちょう」
...茶店の女のどろんとした顔にも...
泉鏡花 「瓜の涙」
...すこし青味のついた液体の中に彼のいう「腸(はらわた)」なるものがどろんとよどんでいる...
海野十三 「生きている腸」
...どろんと口中にながれこんできた液体が...
海野十三 「太平洋魔城」
...」酒でどろんと濁つた眼を葉藏にむけた...
太宰治 「道化の華」
...もうだめです」洋服の男はどろんとした手でまたテーブルの上をどんと打った...
田中貢太郎 「港の妖婦」
...どろんとした眼を幸子に注いで...
谷崎潤一郎 「細雪」
...もう眼エ見えんようにどろんとなった瞳(ひとみ)上げて...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...」金さんは酒に酔っぱらってどろんとした眼でじっと見ていた...
豊島与志雄 「少年の死」
...眼(まなこ)どろんとさせるにぞ...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...どろんとした湿気が溢れて...
原民喜 「壊滅の序曲」
...やや酩酊してどろんとした眼で眺めながら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...常の日はどろんと濁つたやうにぼんやりして見える女たちも...
北條民雄 「続重病室日誌」
...そして、日没の太陽は、朱を塗りつけるように、どろんと輝いた...
本庄陸男 「石狩川」
...赤んべえをしてゐるやうな目がどろんとしてゐる...
森鴎外 「金貨」
...ヘットのどろんとした上皮(うわかわ)を...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「ネコとネズミのいっしょのくらし」
...勘弁して呉れ」どろんとした調子でそういうと...
山本周五郎 「新潮記」
...……そうだ、やはり佐々木小次郎」つぶやいて、八十馬は、酔うと目やにの出る性(しょう)らしい眼を、どろんと据え、「その上で、まだご仕官もなさらぬのか、惜しいものだ」「ただ剣一方に、すべてを打ち込んで来たので、世間にはとんと何の知己もないために」「や、なるほど...
吉川英治 「宮本武蔵」
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