...どこそこでは箱入娘が夜叉のような子を産んだ...
魯迅 井上紅梅訳 「風波」
...日比谷(ひびや)公園内のどこそこに立っていてくれ...
海野十三 「暗号数字」
...どこそこ通(つう)と名のつく道楽者が一人や二人はいますわね...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鉄の処女」
...何日どこそこの店に行けば百貨店と同じ品で...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...どこそこへ自分はこれからメシを食いに行くのだと自分に言いきかし得る...
高見順 「如何なる星の下に」
...住所はどこそこ……探偵が手帳に書き留める...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...こないだこの路で何処其処(どこそこ)のとうちゃんがこんな目エに遭(あ)いはったいうような話休みなしにしかけて...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...どこそこの家が競売に出ているという話を聞くと...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「イオーヌィチ」
...講義のあいだに今年の卒業生がどこそこへいくらで売れたという話を耳にした...
夏目漱石 「三四郎」
...原来(がんらい)女丈夫の精悍しく提灯照し甲処乙所(どこそこ)と尋ね廻りし...
楢崎龍、川田雪山 「千里駒後日譚」
...どこそこの牧場(ガナデリヤ)で育ったという出身を示すデヴィザ(色じるし)である...
野上豊一郎 「闘牛」
...去歳(こぞ)より何処※処(どこそこ)からだに申分ありて寐(ね)つ起きつとの由(よし)は聞きしが...
樋口一葉 「ゆく雲」
...どこそこの郡を一つというぐあいに賭ける...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...相手がどこそこの晩餐に招かれて行くのだと分ると...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...どこそこは山吹の名所なりといふに過ぎず...
正岡子規 「人々に答ふ」
...三人のものがその翌日、どこそこで、西の方に、何時ごろ、これこれの装いをした彼を見た」と...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...どこそことかにあるというものの...
柳田国男 「故郷七十年」
...どこそこは米が有るのに...
横光利一 「夜の靴」
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