...停車場前のいか屋という旅館へひとまず泊ることとし、何はともあれ、まず第一に、山河二百里を蹴破り来(きた)りしこの鉄脚を、日本海の荒浪に洗わんものと、海岸を指(さ)して出かけた...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...雪子やしげ子と追い回したこともあれば...
田山花袋 「田舎教師」
...世間は自分の前におもしろい楽しい舞台をひろげていると思うこともあれば...
田山花袋 「田舎教師」
...将来はともあれ、駒井が月ノ浦碇泊前後、胸に秘めたところのものは北進政策でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...ともあれ、そのロオド・チャンドスと云ふのは、英吉利文藝復興期に多く見出されるごとき博學多才の人である...
堀辰雄 「春日遲々」
...ともあれ毎晩毎晩お酒をあおっているうち...
正岡容 「寄席」
...ともあれさうして新奇を一途に追ひながらも...
三好達治 「測量船拾遺」
...指のささくれや手のよごれはともあれ...
室生犀星 「荻吹く歌」
...(a)だが、それはともあれ、自然は我々に、この美という点においてもその他の諸点においても、その一般の法則を越えた特権なんぞ与えてはいないのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ともあれ、高氏は、赤橋家の人々とも、その日の一日でもうよく溶けあっていた...
吉川英治 「私本太平記」
...そして、「ともあれ、佐々木を呼べ」「いや、もう見える頃」などと忠顕や行房なども騒(ざわ)めいていた...
吉川英治 「私本太平記」
...「成否はもとより天にありますなれど、勅を奉じた岩松経家が、ともあれ、その好都合な立場から新田、足利両家の仲に立って、あらゆる手を打つ所存であるとのことでございまする...
吉川英治 「私本太平記」
...「こちらで、何はともあれ、暫時の御休息を――」指さして、「彼方(むこう)か」「はッ、御案内申しあげます...
吉川英治 「新書太閤記」
...――ともあれ、こんなふうに、寧子の印象はよかったし、御前の首尾(しゅび)も上乗(じょうじょう)であった...
吉川英治 「新書太閤記」
...――そういわれては、何事たりとも否(いな)むわけに行かぬが、ともあれ、仔細をはなせ...
吉川英治 「新書太閤記」
...ともあれ、ここ人生の最盛期と、天正十三年の新春へむかって、意図(いと)のごとく、年を越した者は、秀吉だった...
吉川英治 「新書太閤記」
...ともあれ、師の羅真人さまの許(もと)へ伺って、そのご意見をきいた上で――と...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ともあれ剃刀を磨(と)いで持って来て渡すと...
吉川英治 「宮本武蔵」
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