...時時(ときどき)鼻洟(はな)をすすりこむ音(おと)が...
芥川龍之介 「蜜柑」
...まず、そのひとつは、淡路島の周囲(しゅうい)を、おりおり、怪しげな汽船が周遊(しゅうゆう)しているということ、それについで、ときどき、深夜(しんや)淡路島の上空に、竹トンボのような音がきこえるということ、更(さら)に、その竹トンボの音が常に旋回する中心をさぐってみると、そこはヘクザ館(かん)という、古い西洋建築があることがわかったのです」「それだ!」突然、戸倉老人が手を叩いて叫んだ...
海野十三 「少年探偵長」
...親鳥はときどき人の前でおそろしくしどけなくころげまわり...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...ときどき雪の中へ腰をうずめてやすむ...
高村光太郎 「山の雪」
...ときどき「はい」とか「ふん」とか受け答えはしているものの...
谷崎潤一郎 「客ぎらい」
...ときどき彼らは、おばさんのほうをふりかえって、歯をむいて、≪君にゃ、やらないよ!≫とうなった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「カシタンカ」
...――マッちゃんどうしてる? 富士さんどうしてる? ほんとにどうしてる?……ときどき先生は呼びかけていた...
壺井栄 「二十四の瞳」
...ときどき、おいどうも旨(うま)く行かんよ、ここを火曜の急行で出るとするとなどと相談を掛けるから、いいさ火曜がいけなければ水曜の急行にしようと、まるで無学な事を云っているので、橋本も呆(あき)れていた...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...それもときどきのことだよ」と...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...ときどき変る、着るもんや食べもんの好みは、そういえばみィんな姉の好きやったもんで、その何日かの間は、知らず知らず、姉になった気ィで行動していたように思われますねん……そうとわかると、本意なく死んだ姉が、気の毒で、いとしゅうて、うちなど、どないなってもかめエへん...
久生十蘭 「猪鹿蝶」
...當時の女らしくときどき夢などに佛のすがたを見ては...
堀辰雄 「姨捨記」
...でも機械的(きかいてき)にときどきぐるりと見回すと...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...「ときどきいらしつて下さいましな...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...ときどき妙な夢をみる...
森於菟 「オフ・ア・ラ・コック・ファンタスティーク」
...ときどきこうしたことが起こる...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...ときどき振返って...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...これがいったい文化というべきかどうかという疑いさえときどき私には起るのだが...
横光利一 「スフィンクス(覚書)」
...あなたには奉行(ぶぎょう)、検視(けんし)の役人などが、床几(しょうぎ)をすえて、いそがしくはたらく下人(げにん)たちのようすをながめ、ときどき、なにか下役(したやく)へ注意をあたえている...
吉川英治 「神州天馬侠」
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