...つまるところはいつごろまでには返すからと友人をあざむくことになるのだ...
伊藤左千夫 「去年」
...つまるところは他国に対する内政干渉であって...
太宰治 「惜別」
...つまるところは妻への深い愛情がさせる業(わざ)であろうと...
谷崎潤一郎 「細雪」
...つまるところ、どこにもグルーシェンカのはいって来た口も、飛び出して行った穴もなかったのである...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...そこで老中派遣(はけん)の勘定役が、両代官を従えて出張してまいりましてな、郡村に亘(わた)って検地丈量の尺を入れたのでござるが、もとよりお上(かみ)のなさることだから、人民共に於て否(いな)やのあろうはずはないのでござるが、そのお上のなさるというのが、必ずしも一から十まで公平無私とのみは申されませんでな」関守氏は煙管を炉辺でハタハタとはたいて、吸殻を転がし落してから、吸口をスバスバとつけてみて、「つまるところ、わいろなんですね...
中里介山 「大菩薩峠」
...親族会議の方では、古(ふる)門前裏の小屋(こいえ)に、抱え主、親元、小野亭からも人が来て、つまるところは、金高で手をひくように吹っかけたらということになった...
長谷川時雨 「モルガンお雪」
...これがみんな古釘……」「うむ……うむ」「つまるところ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...あのひとたちが大騒ぎをしているのは、つまるところは、有江というひとが横浜に着く前に、なんとかして、じぶんのほうへ取り込もうという障害競馬の大レース……風刺劇の見本のようなものね...
久生十蘭 「あなたも私も」
...つまるところ部隊の異分子と憎まれもの...
久生十蘭 「ノア」
...何をしやべりこけてしまつたことやら? つまるところは...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...つまるところは前述のとおりその果内(かない)の毛に帰(き)するわけだ...
牧野富太郎 「植物知識」
...これほどの広い地域をみたす日本のこく倉の稲田は、つまるところ、現在の世の中のしくみでは、やはり一つの最も投機的な商品ではないのだろうか...
宮本百合子 「青田は果なし」
...つまるところはその人らしい題をつけるものですね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...つまるところ「選手的」にブルジョア的だと言えよう...
三好十郎 「恐怖の季節」
...その又あくる日の夕方までありますそうで……つまるところ一度の御馳走が十ペン位の飯にかけ合うことに……」「ウ――ム...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...つまるところ轟九蔵は甘木三枝の財産を横領している事になる...
夢野久作 「二重心臓」
...義貞と自分との、年来にわたる確執(かくしつ)を述べ、つまるところ、このようなはめになったのも、ひとえに佞臣(ねいしん)の讒口(ざんこう)によるもので、その張本は義貞であるとし、「――願わくば、乱将義貞誅伐(ちゅうばつ)の勅許をたまわりたい...
吉川英治 「私本太平記」
...あらゆる名将と強卒のあつまるところ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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