...だぶだぶした背広をきて...
江戸川乱歩 「サーカスの怪人」
...ドック近くの裏町の門々にたたずむ無気味な浮浪人らの前をいばって通り抜けて川岸へくると護岸に突っ立ったシルクハットのだぶだぶルンペンが下手(へた)な掛け図を棒でたたきながら Die Moriat von Mackie Messer を歌っている...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...だぶだぶに拡ってるメリヤスの襯衣の袖口...
豊島与志雄 「二つの途」
...燃えるような濃黄土色の長いだぶだぶのズボンをはいていつも組み合わしてる大きな足だけだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...鼠色(ねずみいろ)のだぶだぶした上衣を着...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...高木は茶色のだぶだぶした外套(がいとう)のようなものを着て時々隠袋(ポッケット)へ手を入れた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...氣分でも惡いのかね」だぶだぶの國民服を着た十二三の男の子が重吉の前に立ちどまつた...
林芙美子 「なぐさめ」
...白サティンの大だぶだぶのブラウスを着て...
林芙美子 「晩菊」
...上衣はだぶだぶで...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...むっちりした小さな手をした彼女の姿は教会の鼠の様に丸々として、彼女のブラウスは大きめに作っていたので、だぶだぶで、この部屋がかもし出す不運、あるいは実りなき山っ気などに良く釣り合っていた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...そのかはりに土耳古人が穿いてゐるやうなだぶだぶの寛袴(シャロワールイ)を穿き...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...なんでも韃靼風のだぶだぶした衣裳をつけて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...だぶだぶして体に合わない胴着との控鈕(ボタン)をはずした...
フレデリック・ブウテ Frederic Boutet 森鴎外訳 「橋の下」
...だぶだぶに垂れた頬とがあり...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ルイスヒェン」
...鼠(ねずみ)いろのへんなだぶだぶの着ものを着て...
宮沢賢治 「かしはばやしの夜」
...鼠(ねずみ)いろのへんなだぶだぶの着ものを着て...
宮沢賢治 「かしわばやしの夜」
...小麦を粉にする日ならペムペルはちぢれた髪(かみ)からみじかい浅黄(あさぎ)のチョッキから木綿(もめん)のだぶだぶずぼんまで粉ですっかり白くなりながら赤いガラスの水車場でことことやっているだろう...
宮沢賢治 「黄いろのトマト」
...家へは帰らずジョバンニが町を三つ曲ってある大きな活版処にはいってすぐ入口の計算台〔に居ただぶだぶの白いシャツを着た人に〕おじぎをしてジョバンニは靴をぬいで上りますと...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
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