...肉のたるんだ口のまわりには...
芥川龍之介 「将軍」
...黄いろくたるんだまぶたをあけて...
芥川龍之介 「偸盗」
...カビ博士は少年の義兄(ぎけい)に当たるんだから「ねえ兄さん」とでも呼びかけるかと思いの外(ほか)...
海野十三 「海底都市」
...張の占いはほんとうにあたるんだろうか」「さあ...
海野十三 「火星探険」
...こっちのいうことは口から出まかせでもお客さんは何か思いあたるんだ...
海野十三 「火星探険」
...あから顔のたるんだほおが見えていた...
江戸川乱歩 「影男」
...ガンは深く根を張るが麻痺は私の弱いももを震わせるが肩の恐ろしい塊が起き上がるがたるんだ歯肉から歯が落ちる...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...艶のない皮膚のいろや隈を帯びてたるんだ下瞼をみれば...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...たるんだ皺(しわ)がたくさんあって...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
...皮のたるんだ眼の中から涙が光の点線になってきらきらと落ちた...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...皮がたるんだり引っ張れたりする度毎(たびごと)に...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...頬のこけおちて、瞼のたるんだ、見るからに生気のない若い男が、無意識というよりも故意に、彼の足元を塞(ふさ)いでいるその小さな人の子を撮(つま)みあげて、傍の溝のなかへ捨てようとした...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...黥をした、たるんだ皮膚が、揺れ動く焔にチラチラと赤く映える...
中島敦 「環礁」
...畜生奴つ……」彼は醉ひにたるんだ眼を傍の外國人へ眞面に向け掛けて...
南部修太郎 「霧の夜に」
...たるんだような薄い唇がその下までまくれあがっている...
久生十蘭 「海豹島」
...いつもになくたるんだ体中の筋肉...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...大ざっぱな判断はすべてたるんだ不完全なものである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...この人はあたしのいとこだってさ」さぶはそこでたるんだように笑った...
山本周五郎 「さぶ」
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