...白いうすものが空にただようように...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「人魚のひいさま」
...うす青い夕炊きの煙が横雲のようにただようている...
伊藤左千夫 「河口湖」
...人間がけだかい目的のために自然をその下僕としたのならばうれしいのだが! もし機関車のうえにただよう雲が英雄的行動の汗であり...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...風に吹かれた葉が空にただようかのように...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...西の空にただよう雲のように...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...一抹(いちまつ)の透明な感傷のただようのを感じた...
寺田寅彦 「柿の種」
...ほとんど波に任せてただようと同じことの生涯で...
中里介山 「大菩薩峠」
...まだ建つたばかりなので木の香が四囲にただようてゐた...
林芙美子 「幸福の彼方」
...匂いのいい花の香がただようている...
林芙美子 「新版 放浪記」
...秋の気配のただよう日がやって来た...
原民喜 「美しき死の岸に」
...その女が波にただようときには...
火野葦平 「人魚」
...ただようのである...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...なんともいえずうっとうしい貧乏臭いにおいのただよう木造の階段が...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トビアス・ミンデルニッケル」
...わけても庭の方へその視線がただようて行った...
室生犀星 「後の日の童子」
...舟はただようて今の舟戸(ふなど)村にとまり...
柳田國男 「日本の伝説」
...大海にただよう藁一本の存在でしかない」特に...
吉川英治 「上杉謙信」
...眉に、感慨がただよう...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...ただよう平家は、これからが、いわゆる平家物語の哀々たる人間詩を高く奏(かな)でながら末路の一(ひと)すじをとってゆくのであるが、勝者の源氏方にも、義経の行動や頼朝の家庭を中心として、もう盛者必衰(しょうじゃひっすい)の芽が育ちかけていた...
吉川英治 「随筆 新平家」
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