...うまさうに黄昏(たそがれ)の水を飲んだ...
芥川龍之介 「お富の貞操」
...黄昏時(たそがれどき)の混雑に紛れ込みたる怪しき婦人を...
泉鏡花 「活人形」
...うめくは豚(追加)・朝は陽のとゞくところで茶の花見つけためをとで柿もぐ空が高い秋の山の近道の花をつんでもどる・たそがれる木かげから木かげへ人かげ十月二十日まつたく朝寝だつた...
種田山頭火 「其中日記」
...たそがれもどのたそがれも彼女の美に比べることは出来なかった...
ロード・ダンセイニ Lord Dunsany 松村みね子訳 「人馬のにひ妻」
...日足のみじかい冬のたそがれが...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「青玉の十字架」
...君たちの黄昏(たそがれ)の芸術に...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...美しい大聖堂の尖塔(せんとう)にかかるたそがれのとばりを眺めたりします...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...卯平(うへい)は五六日(にち)の間(あひだ)毎日(まいにち)唯(たゞ)ぶら/\と出(で)ては黄昏近(たそがれちか)くかそれでなければ夜(よる)に成(な)つて歸(かへ)つた...
長塚節 「土」
...「よく聴くがよい、次平」「…………」「俺は居ながらにしてその二千両を捜し出してやろう――山脇玄内といえども鬼神ではあるまい、物の隙間や、節穴から入れるわけはないのだ、――多分、酉刻(むつ)前後の門の閉まる前、出入りの一番混雑する時を狙(ねら)って、家中の身分ある者と見せかけ、表門から威張り返って入ったことだろう」「…………」「金蔵の入口は、たそがれ時、係り役人の後ろに物の影のようについて入ったに違いない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...さすがにたそがれて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...うらがなしい春の日のたそがれどきこのひとびとの群は建築と建築との軒を泳いでどこへどうして流れゆかうとするのか私のかなしい憂愁をつつんでゐるひとつの大きな地上の日影ただよふ無心の浪のながれああどこまでもどこまでも この群集の浪の中をもまれて行きたい...
萩原朔太郎 「蝶を夢む」
...秋の夕べの黄昏(たそがれ)の色が...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...黄昏(たそがれ)の灯のない裏長屋の中のあまりに侘(わび)し気な風情(ふぜい)だった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...街はもう黄昏(たそがれ)が濃く...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...こん夜」「たそがれこの近くで...
吉川英治 「私本太平記」
...お打合せにまいられましょう」「たそがれ...
吉川英治 「私本太平記」
...黄昏(たそがれ)に近づくと...
吉川英治 「新書太閤記」
...山上の宿院に着いた時はもう黄昏(たそがれ)近かつた...
若山牧水 「比叡山」
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