...かわいそうな馬は腐れ肉でもあるかのようにはえのたかるままになっていました...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「幸福のうわおいぐつ」
...何が扨(さ)て文学大好きの嬢様なれば文壇にたづさはる自分は必定御覚え目出たかるべしと早合点した...
内田魯庵 「犬物語」
...生きているうちから蝿はたかるのか...
梅崎春生 「日の果て」
...9.英人乃至フランス人が劇場の切符賣場や電車へたかる際には概して穩かに先を競ふなどの振舞のないことを見た者の眼には...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...行末(ゆくすゑ)めでたかるべき政道にあらず...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...小虫が黒糠(くろぬか)の様にたかる...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...物珍らしさにたかる村の子供の群(むれ)を離(はな)れて...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...死体にたかることもありましょうが...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...野次馬はたかるし...
豊島与志雄 「変な男」
...傷口にたかる蠅(はえ)の群れのように集まってきた浮浪少年らは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...たかるだけたかっておいて...
林芙美子 「新版 放浪記」
...さりとて今更(いまさら)問(と)はんもうしろめたかるべしなんど...
一葉女史 「たま※[#「ころもへん+攀」、U+897B]」
...『新俳句』は明治三十年三川(さんせん)の依托(いたく)により余の選抜したる者なるが明治三十一年一月余は同書に序して(略)元禄にもあらず天明にもあらず文化にもあらず固より天保(てんぽう)の俗調にもあらざる明治の特色は次第に現れ来るを見る(略)しかもこの特色は或る一部に起りて漸次(ぜんじ)に各地方に伝播(でんぱ)せんとする者この種の句を『新俳句』に求むるも多く得がたかるべし...
正岡子規 「墨汁一滴」
...われおもふに總ての學問は人を益するを待ちて纔(わづか)に成立つとも定めがたかるべし...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...おしまいに人がたかるので一勢に海へと飛び込みます...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...芒の茎にたかると...
横光利一 「日輪」
...今われが柱に倚りて見るものに、青青(せいせい)たらぬ木草なし、満潮(みちしほ)どきの海鳴りのごと蝉の鳴く、八月に怪しく見ゆれ、みちのくの、板柳町岩木川流るるあたり、古りにたる某でらの境内の片隅にして、上向きに枝を皆上げ、葉のいまだ厚き銀杏の黄に変り、冬を示せる立姿、かの町びとの目よりまた、除きがたかる、寂しさの備る銀杏...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...それに寄りたかる人の美言...
吉川英治 「私本太平記」
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