...それどころか、首領にまんまと一ぱい喰わした不届き者として、かつは彼らの同僚松公を海底のもくずとした仇敵として、かぎりなき憎悪と憤激を感じた...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...ワレねえで……それどころか...
高見順 「いやな感じ」
...今では孤島上海……日本軍が逆にあの上海(ゾンヘー)を包囲してしまった」「それどころか...
高見順 「いやな感じ」
...それどころか、彼らは老人をいたはり、豊富に着せ、食はせてゐた...
武田麟太郎 「日本三文オペラ」
...それどころか、所謂さつきの鯉の吹流しの、愛すべき多弁家に過ぎないのではないかと思はれる...
太宰治 「お伽草紙」
...いやそれどころか...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...ところがそれどころか...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「手早い奴」
...それどころか、からだにつたわってくる弁当のぬくみは、彼女の心をほかほかと温めつづけていた...
壺井栄 「二十四の瞳」
...「それでミシンはどうしたんです」「それどころか...
徳田秋声 「あらくれ」
...なあ、アリョーシャ、僕は何もおまえを堕落させて、その足場から引きおろそうとはけっして思わないよ、それどころか、もしかしたらおまえに治療してもらうつもりかもしれないんだよ」と不意にイワンは、まるで小さなおとなしい子供のようにほほえんだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...それどころか、心底から歓喜の念を禁じ得ないであろう...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...それどころか、親友にもうち明けることができないで、ただ自分自身にだけ、しかもごく内緒に告白すればするような、そんなことすらもあるのだ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...それどころか、骨細でよく脂ののつた肢體は、白く柔かくて、血の通つてゐる眞珠を見るやうな美しさでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それどころかこの村に住んでいるということからして...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...それどころか、痴呆的な頽廃の雰囲気は、夜が更けるとともに、さらに、濃密になる...
火野葦平 「花と龍」
...いやそれどころか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それどころか、えさをもってきてくれるときなどは、おかみさんの手に喜(よろこ)んで頭をこすりつけました...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...それどころか、どうかして、あのふたりが二人とも、よい生涯を完(まっと)うしてくれるように蔭で祈っている者だ」「じゃあどうして意地悪をするんだい」「おまえには、意地悪と見えるのか...
吉川英治 「宮本武蔵」
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