...『そうだね』と力無き返事せるのみにて...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...何方(どっち)が勝つ?……」「そうだね...
泉鏡花 「霰ふる」
...私は何気なく、そうだね、いくらか影響するかも知れないね、と云ってから急に思いあたるものがあり、今は然しそんなこともない筈だよ、とあわてて否定した...
上田広 「指導物語」
...その方が全貌を見渡せていいだろう」「そうだね...
梅崎春生 「狂い凧」
...七宝の花瓶、そうだね...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...」「あっ、そうだね...
江戸川乱歩 「鉄人Q」
...翁からの手紙によればもう肺結核が二期にまで進んでいるんだそうだね...
大杉栄 「獄中消息」
...」「そうだね、もし出来たらそう願いたいんだが……...
徳田秋声 「黴」
...「旅に行ってたそうだね...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「そうだね」とあっさりλ(ラムダ)(波長の常用字)と直されたんだ...
中谷宇吉郎 「長岡と寺田」
...「おとうさん」「何だ」「おとうさんはいくつですか」「いくつかって、おとうさんの年かね、そうだね、もうじきとしを一つとるね」「いまいくつですか?」「いまは三十四だ」「まだ若いのですね」「ははア、そりあ若いさ、でも、もうすぐ三十五だよ」「僕もおとうさんのように早く三十五になりたいなア」「うん、健坊が大きくなる頃は、いい時代になるだろうね、健坊はえらい人にならなくてもいいから正直なこころをもったいい人になるんだね」おとうさんは、僕の肩に、寒くないようにお蒲団をかけてくれました...
林芙美子 「お父さん」
...相手の男が「元気がよさそうだね」とからかうと伊代は小首をかしげて...
林芙美子 「帯広まで」
...「数日で様変わりね」「そうだねえ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...又三郎はじっと空を見ていましたが「そうだねえ...
宮沢賢治 「風野又三郎」
...この――伴 必ずしも実行することを命じていない? そうだね? ……しかしだね...
三好十郎 「その人を知らず」
...しかし神戸の牛は大概糖尿病(とうにょうびょう)に罹(かか)っているそうだね...
村井弦斎 「食道楽」
...低いところばかり好んで家を建てる癖があった」「そうだね...
山本周五郎 「季節のない街」
...「これはしめ鯖じゃないな」父親は自己弁護というのではなく、症状を医学的に内省する、というふうな口ぶりで云った、「――もしもしめ鯖にあたったんならさ、まず蕁麻疹(じんましん)が出るか、嘔吐(おうと)がおこるかするんだな、ところがおれもきみもそんな症状はなかった、これはだから、食中毒じゃないな、おれは冷えだと思うね」子供は腹痛のため顔をしかめながら、そうだね、うん、と頷いていた...
山本周五郎 「季節のない街」
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