...これを厚く切って酢味噌で食べると、すっぱりとして、磯の香がして好ましいものであった...
青木正児 「九年母」
...古帽子だか手拭だか煤けですっぱりと頭を包んだから目鼻も分らず...
泉鏡花 「遺稿」
...すっぱりと切れて飛び...
海野十三 「千早館の迷路」
...現在はこの考えをすっぱりと改めた...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...何んとかして一つそれをすっぱりとやってみたくなりましたが...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...すっぱりと見切りをつけてしまおうとする彼の腹が...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「白銀の失踪」
...高倉がすっぱりと足払いで野口を投げ倒した時...
豊島与志雄 「電車停留場」
...すっぱりと手を切るから...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...本当に私は胸のうちがすっぱりとした位だった...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...神風や玉串(たまぐし)の葉をとりかざし内外(うちと)の宮に君をこそ祈れ (俊恵(しゅんえ))神祇(じんぎ)の歌といえば千代の八千代のと定文句(きまりもんく)を並ぶるが常なるにこの歌はすっぱりと言いはなしたるなかなかに神の御心にかなうべく覚え候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...折角、立派に覚悟をした雲霧が、そんな事を案じていちゃあ、往生の妨(さまた)げだ」「これで、すっぱりと、いたしました...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...彼はもうすっぱりと眉根の当惑(とうわく)を掻き消していた...
吉川英治 「黒田如水」
...大きに有難う」すっぱりと...
吉川英治 「治郎吉格子」
...すっぱりと気軽うなって――さらば城内にある限りの酒瓶(さけがめ)をあけ...
吉川英治 「新書太閤記」
...「さ、行こうぜ」「もう何にも、用事はねえかよ」「ああ、すっぱりと、用事はすんじまった...
吉川英治 「野槌の百」
...恋以上のあらぬ情慾などはすっぱりと忘れてしまうのだった...
吉川英治 「松のや露八」
...この機会にわしはすっぱりと剣を捨てた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...もっと、すっぱりと、歯切れをよくしろよ、歯切れを』『じゃあ云います...
吉川英治 「山浦清麿」
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