...澁茶をすするべく門前の櫻餅屋のガラス戸を引いた...
心猿 「桜もち」
...左右の総代たちの席から洟(はなみず)をすする音が洩れだした...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...ハンケチに雫(しずく)をうけて枇杷(びわ)すする七月六日 日本探勝会...
高浜虚子 「六百句」
...カアテンのかかったガラス戸の外で郊外電車のスパァクが お月さんのウィンクみたいだ大きなどんぶりを抱くようにして ぼくは食事をする麦御飯の湯気に素直な咳を鳴らし どぶどぶと豚汁をすするいつくしみ深い沢庵の色よ おごそかに歯の間に鳴りひびくおや 外は雨になったようですねもう つゆの季節なんですか...
竹内浩三 「町角の飯屋で」
...二匙(さじ)すすると...
太宰治 「逆行」
...靴をとられそうに砂のふかい歩道にそって、力持、怪動物、毛だらけの女、めりい・ごう・らうんど、人体内器のつくり物、覗き眼鏡、手相判断、拳闘仕合、尻ふりダンス「モンマルトルの一夜」、蛙男(かわずおとこ)、早取(はやとり)写真、「女入るべからず」、みにあちゅあ自動車競争、ジプシイ占いブランシェ嬢の「水晶のお告げ(クリスタル・ゲイジング)」、生理医学男女人形、影絵の肖像画、ふたたび「巴里の夜」、大蛇、一寸法師、あふりか産食人種、飛入り歓迎「モンテ・カアロ」の勝負、当て物、キュウピイ倒し、だんすする馬、電気賭博に海底旅行――楽隊・雑沓・灯火・異臭・呼声・温気...
谷譲次 「踊る地平線」
...・春寒い鼠のいたづらのあと・春がしける日のなにもかも雑炊にしてすする・たたきだされて雨はれる百合の芽である・春時化のせせらぎがきこえだした・林も水があふれる木の芽土のしじまの芽ぶいてきた雑草草萠えるあちらからくる女がめくら籠りをれば風音の煤がふる暮れるまへの藪風の水仙の白さどこかで家が建つだいぶ日が長うなつた・やつと山の端の三日月さん追加一句春時化(シケ)...
種田山頭火 「其中日記」
...枯草あたたかう犬は戻つてきてゐる(Sよ)こころむなしく日向をあるく・もいではすする熟柿のぬくとさは・空のふかさへ変電所の直角形(改作)・あかるくするどく百舌鳥はてつぺんに十月十五日曇...
種田山頭火 「其中日記」
...紅茶をすする手が...
豊島与志雄 「道化役」
...私の心の中は雑草ぼうぼうたるものです」「うむ」二人は黙って、また茶をすする...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...一すすり番茶をすすると...
南部修太郎 「S中尉の話」
...パンをむしりながら砂糖のふんだんにはいった紅茶をすするのも美味い...
林芙美子 「朝御飯」
...味噌湯をすする私の頭には...
林芙美子 「新版 放浪記」
...狼のやうにその血をすするのだつた……...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...階下でしきりに寿江の洟(はな)をすする音がいたします...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...洟(はな)をすするような泣き声がもれる...
吉川英治 「江戸三国志」
...途中の茶店で白湯一碗すする気にもなれない...
吉川英治 「黒田如水」
...鼻をすする...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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