...おなかをすかして...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「アンネ・リスベット」
...あんなに長生きをしても何時までも業を見るのでは何んにもならない』ひとり言のやうにさう云ひながら針のめどをすかして見るのでした...
伊藤野枝 「白痴の母」
...螺旋階段をすかして二階なり一階なりをすかしてみたが狭い視野のこととて別に異状も見当らない...
海野十三 「階段」
...それはシャボン玉を夕暗(ゆうやみ)の中にすかしてみたように...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
...外のことと違い、事情が事情であるから、そう云ってやれば本家の方でも一時雪子を貸してくれることに異存はなかろうし、又貸してくれと云わないでも、雪子に宛てて悦子の状態を知らしてさえやれば、義兄の許可を待つ迄(まで)もなく飛んで帰って来ることは明かであったが、二た月立つか立たないのにもう降参して助け船を呼ぶと云われるのは、意地とか張りとか云うものを余り持ち合せない幸子でも、気がさすかして、まあもう少し様子を見て、………まあ、自分で何とかやって行けるうちは、………と、思い思い日を送っていた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...向こう側に黒い布でもおいてすかして見ると...
寺田寅彦 「茶わんの湯」
...またお目にかかれますかしら...
豊島与志雄 「怒りの虫」
...すかして見ると女は粛然として...
夏目漱石 「草枕」
...お六と名乗る女は夕闇をすかします...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...子分のガラツ八が差出した提灯の覺束ない明りにすかして見ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...庭の方――お隣りの屋根をすかして居るのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...代々続いた長崎の大商人、その代々の中でも、一番温厚篤実(おんこうとくじつ)な評判を得ていたと云う、親父(おやじ)どのを、威(おど)したり、すかしたりして、自分たちの、あらぬ非望に引き入れて、しかも最後に、親父どのだけに責(せめ)を負わせ、裏長屋に狂い死にさせた、あの呪わしい人達が平気な顔で揃いも揃って、栄華を極めている、その江戸へ、やっと上って来ることが出来たこのわたしが、どうして手を束(つか)ねていられよう...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...その調べたいことがあるのですが――坑夫はみんなおりますかしら」と...
宮嶋資夫 「恨なき殺人」
...黒き衣の陰に大鎌は閃きて世を嘲り見すかしたる様にうち笑む死の影は長き衣を引きて足音はなし只あやしき空気の震動は重苦しく迫りて塵は働きを止めかたずのみて其の成り行きを見守る...
宮本百合子 「片すみにかがむ死の影」
...ふと油燈(ランプ)の光にすかして戸を見れば...
森鴎外 「舞姫」
...じッとやみをすかして見ると...
吉川英治 「神州天馬侠」
...でんかが、どこへおいでになろうと、いずれは、このお城の中、やがて、お戻り遊ばしましょう」と、なだめすかして、室の中へ、連れ上げていたところだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...駕の中から野末(のずえ)をすかしてみると...
吉川英治 「鳴門秘帖」
ランダム例文:
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??
時事ニュース漢字 📺
