...そしてじめじめしたいやな気持を思い出す...
海野十三 「三十年後の東京」
...じめじめした、まっくらなほらあな...
江戸川乱歩 「鉄人Q」
...斯うした暗いじめじめしたやうな気持はいつぺんになくなつて...
田中貢太郎 「あかんぼの首」
...酒で朽ちたじめじめした木片をさもうまそうに舐めたり...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...こうしたじめじめした池沼(ちしょう)のほとりの雰囲気はいつも自分の頭のどこかに幼い頃から巣くっている色々な御伽噺(おとぎばなし)中の妖精を思い出すようである...
寺田寅彦 「雨の上高地」
...町には毎日々々じめじめした霙(みぞれ)が降ったり...
徳田秋声 「あらくれ」
...じめじめした煉瓦塀の兩側から迫つた...
南部修太郎 「ハルピンの一夜」
...じめじめした川の岸邊を行くものはああこの光るいのちの葬列か光る精神の病靈か物みなしぜんに腐れゆく岸邊の草むら雨に光る木材質のはげしき匂ひ...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...その幻はそれとそつくり同じやうにじめじめした臭ひのしてゐた...
堀辰雄 「續プルウスト雜記」
...じめじめした眠りを睡つてゐるのかも知れないのだ...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「「マルテ・ロオリッツ・ブリッゲの手記」から」
...じめじめしたカビ臭い地下室へ行き...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...何となくじめじめした沈んだ気になる...
宮本百合子 「草の根元」
...じめじめしたあふれ水はいやです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...じめじめした灰色な騒騒しいペテルブルグの夕方をあちこち逍ふ「どこか品のある美しい嶮しい顔」の乞食のやうにして送つた...
室生犀星 「愛の詩集」
...このじめじめした草地の一ぽうには...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...よだれらしいじめじめしたものさえ光っていて...
山之口貘 「ダルマ船日記」
...陰気でじめじめした部屋であった...
山本周五郎 「花も刀も」
...じめじめした穴倉の奥まで摺り切れる...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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