...額の皺が五六本ふえて少ししなびたくらいの変化だった...
有島武郎 「星座」
...時しも、鬱金(うこん)木綿が薄よごれて、しなびた包、おちへ来て一霜(ひとしも)くらった、大角豆(ささげ)のようなのを嬉しそうに開けて、一粒々々、根附だ、玉だ、緒〆(おじめ)だと、むかしから伝われば、道楽でためた秘蔵の小まものを並べて楽しむ処へ――それ、しも手から、しゃっぽで、袴(はかま)で、代書代言伊作氏が縁台の端へ顕(あら)われるのを見ると、そりゃ、そりゃ矢藤さんがおいでになったと、慌(あわただ)しく鬱金木綿を臍(へそ)でかくす……他なし、書画骨董の大方を、野分のごとく、この長男に吹さらわれて、わずかに痩莢(やせざや)の豆ばかりここに残った所以(ゆえん)である...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...しなびた両手をあげた...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...カサカサにしなびた感覚より何か健康的だからだが...
高見順 「如何なる星の下に」
...女は細いしなびた手をのばして...
高見順 「いやな感じ」
...黒くしなびた花弁の皺(しわ)もかなしく...
太宰治 「二十世紀旗手」
...二人とも死人のしなびた体の真中から突き出しているらしい異様な物に目をみはつていた……それはだんだん見ているうちに十七世紀の剣のかなりさびた鉄の柄だということがわかつてきた……その剣が体を完全に突きとおしているのであつた...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「とけない問題」
......
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...少し歩いてからしなびた紅(べに)の花殻(はながら)をやはり二三本藁包(わらづと)にしたのを買った...
寺田寅彦 「試験管」
...しなびた小さい顔にいつも鼻じわよせながら...
徳永直 「白い道」
...小柄でしなびた老媼の方は...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...南瓜(とうなす)のしなびた花のような...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...このしなびた茶色の花びらが重要なことは言うまでもありません...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...よごれしなびた片手...
三好十郎 「胎内」
...肉欲の中に溶けしなびた我々の理性はとうていその役目を果すことができないかのように...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...貧相なしなびたようなとしよりで...
山本周五郎 「似而非物語」
...しなびた猿のような顔をして...
山本周五郎 「半之助祝言」
...さすがのペローもそのしなびた顔をゆがめて苦笑した...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
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