...手や肩へ貸本ぐるみしなだれかかる...
泉鏡花 「薄紅梅」
...生憎(あいにく)彼にしなだれかかっていたコケットのおキミを見落(みおと)す筈(はず)はなかった...
海野十三 「国際殺人団の崩壊」
...己れに接する男にしなだれかゝる...
大町桂月 「月の東京灣」
...酒にまかせて外套の浮浪者にしなだれかかると――「ちつ! わいは女はきらひや」と...
武田麟太郎 「釜ヶ崎」
...女中の肩にしなだれかかりながら勝治は玄関にあらわれた...
太宰治 「花火」
...」重吉はしなだれ掛(かか)るお千代の肩を抱くようにして上からその顔を差覗(さしのぞ)いた...
永井荷風 「ひかげの花」
...そのおばさんのしなだれかかっている膝の主は...
中里介山 「大菩薩峠」
...むしろわざと後ろへしなだれかかって...
中里介山 「大菩薩峠」
...誰にでもしなだれかかるんじゃないか...
夏目漱石 「行人」
...かうして私の生命(いのち)や肉體(からだ)はくさつてゆき「虚無」のおぼろげな景色のかげで艶めかしくも ねばねばとしなだれて居るのですよ...
萩原朔太郎 「青猫」
...なんのつもりでこんな装束をし、小夜更けの庭先なぞへ出て来たのかとたずねると、「あなたはご存じなかったでしょうが、妹めはとんだ猫かぶりで、評判どおり、谷戸の貧郷士を呼びこみ、抱きつくやら、しなだれるやら、さんざんな放埓をするのです...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...赤いポインセティヤの葉がしなだれかかるヴェランダのハンモックで冷たい飲物を飲みながら貝の値段や真珠の市価を論じて暮すようになった...
久生十蘭 「三界万霊塔」
...甘々しくしなだれかゝつたとか...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...象がどしどしなだれ込む...
宮沢賢治 「オツベルと象」
...お類浪之助にしなだれ掛かる...
山中貞雄 「右門捕物帖 三十番手柄 帯解け仏法」
...真そこから泣き、笑い、怒り、怨み、拗(す)ね、甘ったれ、しなだれかかり、威(おど)し、すかし、あやなす事が出来るのであります...
夢野久作 「鼻の表現」
...人の手にしなだれ掛ッたりするのは...
吉川英治 「大岡越前」
...ゆうべからの仮粧坂(けわいざか)の女がしなだれかかっていたし...
吉川英治 「私本太平記」
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