...母親の耳をしたたかにかみました...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「雪の女王」
...そして腰骨(こしぼね)をしたたか打って...
海野十三 「海底大陸」
...鉄扇でしたたか打ちすえた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...痛いほどしたたかにしよげて...
太宰治 「道化の華」
...自分の身体の惨(みじ)めさをしたたかに感じたのは...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...四兄はその年ごろの者が誰しも一度はもつことのある自己拡張の臭味をしたたかに帯びた好奇的親切……から生れつき自分とはまつたくちがつた風に形づくられて西と東に別れゆくべき人間であつた私をまことに行きとどいた厳しい教育の力によつて否応なしに自分のはうへ捩ぢむけようと骨を折つた...
中勘助 「銀の匙」
...なかなかのしたたか者だと思わないわけにはゆきません...
中里介山 「大菩薩峠」
...したたかな魂の宿っていることを平次は見逃すわけはありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一代に暴富を積んだしたたか者です...
野村胡堂 「礫心中」
...したたかその顎を突き上げていた...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...したたかに番人を殴りつけた...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「鐘塔の悪魔」
...それにフェルトぼうしのフェルトもしたたか雨によごれて...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...この男のしたたかな気性を知ることが出来る...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...ところが対手は運わるく中学時代から硬派の青年で腕にもしたたか覚えのあるY君である...
森於菟 「屍体異変」
...鈍い金属音を発してそれはオルガンをしたたか打った...
矢田津世子 「反逆」
...したたかに酔った...
山本周五郎 「薊」
...したたか手間取ったのじゃが……」佐五郎老人はちょっと眼を丸くした...
夢野久作 「斬られたさに」
...したたかに尻餅はつくし...
吉川英治 「新・水滸伝」
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