...静々(しずしず)と二階へ上がって行った...
有島武郎 「或る女」
...徐々(しずしず)相近づくにぞ...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...ずしずしずしと小戻りして...
泉鏡花 「怨霊借用」
...廻れ右をしてしずしずと彼方(かなた)に歩き去って行きました...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...もうひとりの針目博士が蜂矢をおびやかしている針目博士の方へしずしずとせまってくる...
海野十三 「金属人間」
...しずしずこっちへ近づいてくる...
海野十三 「大空魔艦」
...しずしずと改札口を出た...
寺田寅彦 「軽井沢」
...足はしずしずと近寄って――芳一の傍に止った...
小泉八雲 Lafcadio Hearn 戸川明三訳 「耳無芳一の話」
...両花道からしずしずと鰭(ひれ)をふりながらあらわれる踊り子の緋鯉(ひごい)の列と……とりわけ鮮(あざやか)に幻に残ってるのは...
中勘助 「小品四つ」
...兵馬は手拭を持って長い廊下をしずしずと歩んで行く...
中里介山 「大菩薩峠」
...徐々(しずしず)と引上げて行く態度...
中里介山 「大菩薩峠」
...しずしずと天魔太郎の足もとにまいおりました...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...私の手押車はしずしず通っていった...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...趙雲はしずしず後退をつづけていた...
吉川英治 「三国志」
...しずしずと引き退いて行く様子である...
吉川英治 「三国志」
...おれたちはもう三十余里も馬を飛ばして来ているのに?」「孔明の車はあのように急ぎもせず徐々(しずしず)と行くのに?」「これで追いつけないとはどういうわけだろう」呆(あき)れ返(かえ)って...
吉川英治 「三国志」
...天下の武将のなかでも徳川(とくがわ)どのは仁君(じんくん)とうけたまわり、おん情けの袖(そで)にすがって、若君のご一身を安全にいたしたいお願いのためまいりました」「とにかく、きびしいお尋ね人じゃ、おあるきなさい」「したが、落人(おちゅうど)のお身の上でこそあれ、無礼のあるときは、この龍太郎が承知いたさぬ、そう思(おぼ)しめして、ご案内なさい」龍太郎は、戒刀(かいとう)の杖(つえ)に、伊那丸の身をまもり、すすきをあざむく白刃(はくじん)のむれは、長蛇(ちょうだ)の列のあいだに、ふたりをはさんで、しずしずと、鬼(おに)の口にもひとしい、浜松城(はままつじょう)の大手門のなかへのまれていった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...彼女はしずしずと歩くなんていうことがほとんどできないのである...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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