...しずかに海面をゆるぎだした...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...洋上は浪(なみ)しずかで...
海野十三 「地球要塞」
...彼の気持には一日しずかに休養するだけの余裕もなかった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...秋の海荒るゝといふも少しばかり拝謁や菊花の階を恐懼(きょうく)して拝謁を賜りければ菊の花御船(みふね)今静(しずか)に進む夜長かな十月二十四日 別府亀の井を出て乗船...
高浜虚子 「五百五十句」
...しずかな往生ができそうである...
太宰治 「狂言の神」
...云って首をあげて待っていると女が静(しずか)に入って来た...
田中貢太郎 「水郷異聞」
...心静(しずか)に修行したいといい出した...
田中貢太郎 「風呂供養の話」
...私は水の動揺しないようにしずかに靴を持ち上げておいて...
谷譲次 「踊る地平線」
...君は慍(いか)る容子もなく徐(しずか)に待って居た...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...いつものようにじっと足もとをみつめて思いに沈みながらしずかに小暗い坂道をおりてゆく...
中勘助 「島守」
...博士はしずかな語調で...
平林初之輔 「人造人間」
...西のそらにしずかにかかっていたけれど...
宮沢賢治 「黄いろのトマト」
...「しずかにしろ! さもないと...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...そこに考えなければならぬ点がある」秀之進はしずかに眼をみひらいた...
山本周五郎 「新潮記」
...幸太はしずかにふり返った...
山本周五郎 「柳橋物語」
...先に行く人をしずかにただ見まもり合う眸であった...
吉川英治 「私本太平記」
...「また、織田(おだ)どのからのお使者ですかな」と、しずかにいった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...お師匠さまは、いつもの松鶴軒ですか」「ええ、お椅子(いす)に倚(よ)って、しずかに、皆さんをお待ちになっていらっしゃいます」「今日は、ごきげんは」「おかわりもございません...
吉川英治 「新・水滸伝」
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