...空いと澄みて、一むらの雲なく、夕つ方より東のかたを打ながめてあれば、しばしして山ぎは少しあかり、次第に光しげく、今少しすれば、大きやかなる、少しく赤みかゝりたる月さし昇る...
上田敏 「月」
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アルフレッド・テニソン 坪内逍遙訳 「シャロットの妖姫」
...誰か日本の政(まつりごと)を見むものぞ?」大政(おほまつりごと)しげくして...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
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野口雨情 「未刊童謡」
...光り蟲しげく跳びかへる夜の海の青き面をや眺むらむあてなき瞳遠く放たれ息らひたまふ君が側へに寄りそへるに浪はやさしくさしきたりまたひき去る浪遠き渚に海月のひもはうちふるへ月しらみわたる夜なれや言葉なくふたりさしより涙ぐましき露臺の椅子にうち向ふこのにほふ潮風にしばなく鴎鱗光の青きに水流れ散りてやまずせかれぬ戀魚の身ともなりぬれば今こそわが手ひらかれ手はかたくあふるるものを押へたり...
萩原朔太郎 「歡魚夜曲」
...梅若は十六日があはれなりよしや涙雨しげくふるとも...
正岡容 「下町歳事記」
...眠さめたる時浦島(うらしま)の玉くしげくやしくも世は既に次の世と代りあるべきか如何(いかん)...
正岡子規 「墨汁一滴」
...蟲の音がしげくなつた...
水上瀧太郎 「山を想ふ」
...御所のお使いは雨の脚(あし)よりもしげく参入した...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...これこそもとよりしげく参らるべし...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...前座敷のビュッフェエにかよう足ようようしげくなりたるおりしも...
森鴎外 「文づかい」
...余と少女との交わりようやくしげくなりもて行きて...
森鴎外 「舞姫」
...砂利はこびの人夫たちの出入りがしげくて辺りの様子がなにかざわついている...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...路上の車馬しげく人の往来眼ざましきばかりなり...
柳田国男 「遠野物語」
...と涙の音がしげく聞えた...
吉川英治 「新書太閤記」
...渋谷庄司重国(しぶやのしょうじしげくに)といい...
吉川英治 「源頼朝」
...清麿が家を持つと、彼女は、叔父の家から、足しげく、北伊賀町へ姿を見せた...
吉川英治 「山浦清麿」
...家庭の眼を偸(ぬす)んでは足しげくのぞいた伊勢佐木町の芝居小屋が...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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