...さようなら、あなた色々とご親切にありがたうございました...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...いつ「さようなら」するか分らぬ女と思うと...
田中英光 「さようなら」
...「さようなら」したくなったのだ...
田中英光 「さようなら」
...実は未だ生の世界に「さようなら」をいいたくない...
田中英光 「さようなら」
...「さよう...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「見えざる人」
...さよう、ただロシヤにおいてのみ、金箔つきの紛れもない悪党が完全に、高遠なる意味において潔白な魂をもち得るのである...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...さように近藤の棚卸しをするのだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...「さようなら、ごきげんよう」とバルブレンがさけんだ...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...さようなら...
宮沢賢治 「黄いろのトマト」
...「あいつはどうもかんばしくない、親の口からこんなことを云いたくはないが、いつか家名を傷つけるようなまねをするのではないかと危ぶまれる、第一に、あいつはこの父を尊敬していない、小さいじぶんからそうだ、一例をあげると、まだ赤ん坊のときだったが、さよう、生れて三十日も経ったころからだろう、あいつは私の顔を見るとべろを出した、そんな赤ん坊のことだからべつに意趣があったわけではないだろう、偶然だろうと思ったのだが、どうもそうではないらしい、ほかの者にはしないのである、私の顔を見るとべろを出すので、いいこころもちはしなかった、こんなことは誰に話すわけにもいかない、妻にさえ話したことはないが、その当時の侮辱されたような気持はいまだに忘れることができないのである、その後ずっとあいつのすることを見てきたが、すべてがうわっ調子で、侍の子らしくない、七千二百石の旗本の子であるという自覚がない、誰も知らないだろうが、たとえば饅頭(まんじゅう)のこと、古足袋や古肌着のこと、また道具屋のことなど、私はみんな知っているのである、じつに、なんと云いようもない、三河以来の由緒ある家柄を考え合せると、なんともなさけなくなるのである」長兄の敬二郎が云う...
山本周五郎 「末っ子」
...これは茂庭と絶縁したというのが真実かもしれぬぞ」――さようでしょうか...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...知らなかったんじゃないだろうな」「たしか小野どのの」「さよう...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「さよう、このごろはずっとおちついておられます」と備前は答えた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「そして、そのときは駄賃を払ったのです」伊兵衛は事情を語るのに熱中していた、「よけいなことだったかもしれませんが、多少の酒手、というより暇かき代も払うように頼んだのですが」「その話は聞きました」青岳が冷やかに遮った、「――必要ならその先を話して下さい、なるべく要点だけにして」「ではその先を、要点を」伊兵衛はちょっとまごついた、「――で、そういうわけで、私はもうすべて円満におさまったと思っていたのですが、まもなく、さよう、その日から五六日あとだそうですが、岩野久馬という人と、その中間(ちゅうげん)が十人ばかり、峠の下へやって来て、今後この街道で稼ぐことはならんと云い、通りかかる駕籠舁きや馬子を、片っ端から捉まえては殴りつけたり蹴(け)倒したり、五人も負傷者を出したというのです」伊兵衛は昂奮(こうふん)していた...
山本周五郎 「雪の上の霜」
...じゃ、さようなら、あちらへ行くわ...
横光利一 「上海」
...さようなら」汽車はゆるぎ出した...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...楠木兵衛となりますな」「さよう...
吉川英治 「私本太平記」
...「おお、いかにも、燕作にちがいないらしいが、あとのひとりは人穴城(ひとあなじょう)で見たこともないやつ、軍師(ぐんし)さまの厳命(げんめい)ゆえ、さような者は、ここ一寸(すん)も、とおすことまかりならん...
吉川英治 「神州天馬侠」
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