...その間に雨に打たれ霜にさびた山寺に休んだ...
安倍能成 「初旅の残像」
...ショールなんぞも落ちてしまった」どこの国なまりともわからぬ一種の調子が塩さびた声であやつられるのが...
有島武郎 「或る女」
...翁(おきな)さびた風情である...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...赤くさびた刃先の所に...
江戸川乱歩 「疑惑」
...恨みさびたる其樣は...
高山樗牛 「瀧口入道」
...錆竹(さびたけ)の濡れ縁に萬年青(おもと)の鉢を眺めて居ると...
谷崎潤一郎 「刺青」
...優雅な物さびた土塀がある...
谷崎潤一郎 「二月堂の夕」
...あのさびた掘割の水にももはやあの並蔵の白さはうつらなかった...
田山花袋 「日本橋附近」
...いかにも若さが消えて老いゆくさまがしのばれる物さびた姿である...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...古く物さびた庵の中には...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...捨てられた赤さびた鑵詰の匂いをかぐと...
林芙美子 「美しい犬」
...ひとふりの大きなさびた剣などが...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「予言者の家で」
...もう午後の蒼(あお)さびた光に浸されているが...
山本周五郎 「似而非物語」
...――これらは障子にうつっている曇りの日の午後の、さびたような、少しも暖たかさのない薄光りをうけて、事実よりもずっとうす汚なく、わびしく、気の滅入るほどみじめにみえた...
山本周五郎 「ちゃん」
...遠いようで近い声――さびたる音声(おんじょう)でまた弱々しげな声でもあります...
吉川英治 「江戸三国志」
...――足利家代々の苔さびたおくつきに額ずいた後で」「特に...
吉川英治 「私本太平記」
...苔(こけ)さびた石段だし...
吉川英治 「私本太平記」
...真青(まっさお)に水苔(みずごけ)さびたその石櫃(いしびつ)...
吉川英治 「神州天馬侠」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??
- 柔道家の正木嘉美さん: 85年世界柔道無差別級王者で、指導者としても活躍し64歳で死去 🙏
- 野球選手の石川雅規さん: ヤクルトの最年長投手が25年間の現役生活に終止符を打ちました。 🎌
- お笑い芸人の小籔千豊さん: 吉本興業を退社し新たなパートナーシップ契約へ 😊
