...熱風に吹かれた沙漠(さばく)ではない...
芥川龍之介 「おぎん」
...私は自分の心を沙漠(さばく)の砂の中に眼だけを埋めて...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...障子にさばく乱髪のさらさらという音あり...
泉鏡花 「活人形」
...雲の海附近にかなり広い沙漠帯(さばくたい)があってそこが着陸に便利だと知れていた...
海野十三 「三十年後の世界」
...勤王佐幕(きんわうさばく)の喧(やかま)しい争闘の時には昼夜兼行(ちうやけんかう)で浜町の上屋敷に上訴に出かけて行つたこともあつた...
田山花袋 「朝」
...それが強い砂漠(さばく)のあらしになびいてパリパリと鳴る音が響いて来る...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...それで市民自身で今から充分の覚悟をきめなければせっかく築き上げた銀座アルプスもいつかは再び焦土と鉄筋の骸骨(がいこつ)の砂漠(さばく)になるかもしれない...
寺田寅彦 「銀座アルプス」
...それには都会の「人間の砂漠(さばく)」の中がいちばん都合がいい...
寺田寅彦 「田園雑感」
...ところがマルコポロは一二七三年にこの湖のすぐ南の砂漠(さばく)を通ったはずであるのに湖の事はなんとも言っていないのがおかしい...
寺田寅彦 「ロプ・ノールその他」
...砂漠(さばく)の月にほゆる獅子秋野(あきの)の露にむせぶ蝶かのたてがみもこのはねもひとついろとは誰か知る...
土井晩翠 「天地有情」
...錯雑と交錯との綾を織りなしているフランスの思想対立をさばくことは出来ない...
戸坂潤 「読書法」
...あのスビアコの沙漠(さばく)に隠退していた悪魔が(実際年老いていたので...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...大きく息(いき)をしながら顔の上に乱れかかる洗髪をさもじれったそうに後へとさばく様子...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...あるいは熱砂の沙漠(さばく)...
中谷宇吉郎 「日本のこころ」
...巨男(おおおとこ)は広い広い沙漠(さばく)をくる日もくる日も歩いていきました...
新美南吉 「巨男の話」
...阿弗利加(アフリカ)の沙漠(さばく)の中で...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...沙漠(さばく)のように...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...さもなくば道は沙漠(さばく)に化したであろう...
柳宗悦 「民藝四十年」
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