...守刀を突き込む刃先の鋭さには勝てなかった...
江見水蔭 「怪異黒姫おろし」
...この人の頭のよさにはホトホト吃驚(びっくり)しちまいましたよ...
大阪圭吉 「あやつり裁判」
...狸は兎にけふはひどく寛大に扱はれるので、ただもうほくほくして、たうとうやつこさんも、おれのさかんな柴刈姿には惚れ直したかな? おれの、この、男らしさには、まゐらぬ女もあるまいて、ああ、食つた、眠くなつた、どれ一眠り、などと全く気をゆるしてわがままいつぱいに振舞ひ、ぐうぐう大鼾を掻いて寝てしまつた...
太宰治 「お伽草紙」
...つくしの手紙の下手さには呆(あき)れた...
太宰治 「パンドラの匣」
...卿(そなた)の艶麗(あてやか)さには能(え)い勝(か)たいでか...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...起り得べき地震の強さには自ずからな最大限が存在するだろう...
寺田寅彦 「地震雑感」
...ドイツやイギリスなどでも涼しさにはついぞお目にかからなかった...
寺田寅彦 「涼味数題」
...あの弱い師父(しふ)の中にある・この貴い強さには...
中島敦 「悟浄歎異」
...決つた日に舞ひ込んで來る白紙の脅迫状の無氣味さには...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二人の仲の惡さには手を燒いて居りましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...寒さには耐えられないお父さん...
林芙美子 「新版 放浪記」
...寒さには何の抵抗力も持たないんだ...
牧野信一 「「或る日の運動」の続き」
...その長さにはなく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...下まで歩き通した我慢強さには感心した...
柳田国男 「故郷七十年」
...マリは昔からそういった厳しさにはがんばりのきく性質の女だった...
山川方夫 「演技の果て」
...おまさには暇をやろう...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...まだ何ら新しき感覚のその新しさには触れ得ない...
横光利一 「新感覚論」
...山の上の空気の意外の冷たさには初め部屋に入った時から驚いていたのであるが...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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