...お前たちの母上は程なくK海岸にささやかな貸別荘を借りて住む事になり...
有島武郎 「小さき者へ」
...ささやかな工場を持つ鍛冶屋(かじや)の大将こと金谷鉄造は...
海野十三 「空襲警報」
...」そして最初の年の収穫はいかにもささやかなものだったので「かれらは長いあいだそのパンをたいへん薄く切らなければならなかった...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...となりのまちでささやかな醜聞をいくつも作つた...
太宰治 「陰火」
...私が以前『緋のエチュード』と題して記録したささやかな本や...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「患者兼同居人」
...これであなたのささやかな問題も晴れたかと...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「三枚の学生」
...地主とはいってもきわめてささやかなものなので...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...そして内々のささやかなものとして催された宴ではありましたけれど...
豊島与志雄 「立札」
...それに寄せてささやかな休み茶屋がある...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...ささやかな変化を見出(みいだ)すのではあったが...
原民喜 「秋日記」
...ささやかな幸福が訪れてくれるらしいというようなことをいった...
久生十蘭 「春雪」
...しかしその一方これこそわれわれの人生の――少くとも人生の詩の――最も本質的なものではないかと思わずにはいられない幼年時代のささやかな幸福...
堀辰雄 「幼年時代」
...優しくささやかれた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...ささやかな彼の借家と...
水上滝太郎 「遺産」
...四時の ささやかな人間の寄進を納め給え...
宮本百合子 「五月の空」
...かわいく思う源氏はささやかな異性を単衣(ひとえ)に巻きくるんで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ささやかな水と花とが捧げてあるのだった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...交響の大きい波のうねりの間の濃淡の多いささやかなメロディーのように...
和辻哲郎 「偶像崇拝の心理」
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