...船員(せんいん)ふうの気さくそうな男が...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...どこかで錯綜(さくそう)して居るのだが...
梅崎春生 「日の果て」
...これを引けば千根万根(せんこんばんこん)錯綜(さくそう)して至るにも似たる長き連鎖の中に在るものであるから...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...この光景の映写の間にこれと相(あい)錯綜(さくそう)して...
寺田寅彦 「からすうりの花と蛾」
...平たく言えば早すぎるのやおそすぎるのがいろいろに錯綜(さくそう)交代(こうたい)して来るわけである...
寺田寅彦 「電車の混雑について」
...前句と後句とは言わばそれぞれが錯綜(さくそう)した網の二つの結び目のようなものである...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...それからまたその「植物の」というだけがある他のプロフェッサーからその美しい夫人それから他の婦人患者といったふうにいろいろの錯綜(さくそう)した因果の網目につながっている...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...すべては雑然と錯綜(さくそう)している...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...これが経となり緯となり千変万化錯綜(さくそう)して現今のように混乱した開化と云う不可思議な現象ができるのであります...
夏目漱石 「現代日本の開化」
...この名前がいろいろに錯綜(さくそう)した事実を自分のために締(し)め括(くく)っている妙な嚢(ふくろ)のように彼には思えるので...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...秒を刻む袂時計(たもとどけい)の音と錯綜(さくそう)して...
夏目漱石 「道草」
...そのかわり今度は更に錯綜(さくそう)した視線の下に彼は剥出(むきだ)しで晒(さら)されるのであった...
原民喜 「冬日記」
...削痩(さくそう)した頬に夕陽があたって...
久生十蘭 「金狼」
...前後錯綜(さくそう)重複(ちょうふく)あるを免れず...
正岡子規 「俳諧大要」
...少し小肉のある気さくそうな婆さんは...
三宅花圃 「藪の鶯」
...生活利害の最も錯綜(さくそう)した...
柳田國男 「和州地名談」
...これらが錯綜(さくそう)し複合しながら...
矢部貞治 「政治学入門」
...牢固(ろうこ)たる門徒勢力が錯綜(さくそう)していて...
吉川英治 「新書太閤記」
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