...世間は春廼舎をのみ嘖々(さくさく)して二葉亭の存在を少しも認めなかった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...殊に北京から帰朝した後の説には鑿々(さくさく)傾聴すべき深い根柢があった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...きめの細かい肉は歯ざわりがさくさくとして...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...さくさくと歯切れのいいその葉と...
薄田泣菫 「独楽園」
...この一篇が忽ち漱石氏の名を文壇に嘖々(さくさく)たらしめた事は世人の記憶に新たなる所である...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...誰かのあずきをとぐ気配がさくさくと耳についたり...
太宰治 「魚服記」
...君のいた家の二階で変死したのだよ」「え」順作の驚いたのは昨夜己(じぶん)の手で瓶(かめ)の下へ伏せた父親が一昨昨夜(いっさくさくや)死んでいると云う奇怪さであった...
田中貢太郎 「藍瓶」
...此方(こち)では鎌の音※々(さくさく)...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...あるいは浅草蔵前(あさくさくらまえ)の電燈会社と駒形堂(こまがたどう)の如き...
永井荷風 「日和下駄」
...宿で借りた粗末な下駄(げた)がさくさく砂に喰い込む音が耳についた...
夏目漱石 「行人」
...さくさくした足どりで食堂へ這入(はい)つて来るなり...
林芙美子 「浮雲」
...竹やぶの中へさくさく歩いて來る者がありました...
林芙美子 「クララ」
...さくさくと土を踏んで歩く男の跫音が聞こえたが...
平林初之輔 「動物園の一夜」
...侠名嘖々(さくさく)たる怪人物...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
......
三好達治 「駱駝の瘤にまたがつて」
...優しの素足にさくさくと雪を蹴りつつ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...揚子江(ようすこう)の“三覇(さんぱ)”一荘(そう)に会すること潯陽江頭(じんようこうとう)夜(よる)客を送る楓葉(ふうよう)荻花(てきか)秋(あき)索々(さくさく)――これは白楽天(はくらくてん)の詩「琵琶行(びわこう)」のはじめの句だが...
吉川英治 「新・水滸伝」
...潯陽江頭(じんようこうとう)夜(よる)客を送れば楓葉(ふうよう)荻花(てきか)秋(あき)索々(さくさく)たり主人は馬より下り 客は船にあり酒をあげて飲まんとするに管絃(かんげん)なし酔うて歓(かん)をなさず惨(さん)として将(まさ)に別れんとす別るるとき茫々(ぼうぼう)江(こう)は月を浸(ひた)せり忽ち聞く水上琵琶の声「……ああ」宋江は...
吉川英治 「新・水滸伝」
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