...さあらぬ素振(そぶり)神々(かう/\)しく...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...まずさあらぬ体で夕食を済ませると...
江戸川乱歩 「接吻」
...幸子ははっとして、鏡の中の雪子の顔色が直(す)ぐに変ったのを看(み)て取りながら、さあらぬ体で、「そんなこと、誰に聞いたん」「今朝お春(はあ)どんに聞いたんよ...
谷崎潤一郎 「細雪」
...さあらぬ体で答えると...
谷崎潤一郎 「細雪」
...さあらぬ体(てい)でこちらを窺(うかが)っています...
中里介山 「大菩薩峠」
...さあらぬ体(てい)で...
中里介山 「大菩薩峠」
...健三に向って能(あた)う限りさあらぬ態度を装った...
夏目漱石 「道草」
...……それで、四人はたしかに里春の声を聞いたというんだな」伝兵衛は、心の中(うち)で北叟笑(ほくそえ)みながら、さあらぬ体で、「ええ、そうなんです...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...ポロシャツの方はさあらぬ顔をして靴を脱いでいた...
堀辰雄 「晩夏」
...さあらぬ体で次の豚に近づいてゆくのでありました...
三好達治 「測量船拾遺」
...さあらぬていに装っていたからである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...さあらぬは私(わたくし)の如き病人に候(さふらふ)...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...さあらぬ顏して家庭の外へおいて戻る...
吉川英治 「折々の記」
...曹操は、刃を納めるいとまもなく、ぎょッとしたが、さあらぬ顔して、「はっ、近頃それがしが、稀代の名刀を手に入れましたので、お気に召したら、献上したいと思って、佩(は)いて参りました...
吉川英治 「三国志」
...さあらぬ顔で老母の姿へ言っていた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...さあらぬ艶めきがほのめかされている...
吉川英治 「随筆 新平家」
...さあらぬ態を持つのだった...
吉川英治 「平の将門」
...なお、さあらぬふうで、言葉巧みに聞き出してみると、その晩、ここへ泊った素姓の知れない男女(ふたり)は、翌朝、部屋の者が眼をさました時分には、もうどこかへ立ち去っていて、誰も知らないくらいであったという話...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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