...草(くさ)を枕(まくら)にころりと寢(ね)たが...
泉鏡太郎 「一席話」
...あやうく身体の平衡(へいこう)を失ってすってんころりんとするところを...
海野十三 「海底都市」
...首が――ころりと穴のなかに落ちるはずなのに...
高見順 「いやな感じ」
...すってんころりん...
太宰治 「春の盗賊」
...赤ん坊の首が血に染まりながらころりと畳の上に落ちた...
田中貢太郎 「あかんぼの首」
...今まで九兵衛の手の甲にとまっていた蠅はころりと畳の上に落ちて死んだ...
田中貢太郎 「蠅供養」
...「ねんねんよう、おころりよ」と、彼女はつぶやく、――「唄をうたってあげましょう...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ねむい」
...またころりと横になりながら...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...宗近君の聴いてるのはまさにこのころりんである...
夏目漱石 「虞美人草」
...またその理にころりと抛(な)げられる癖があった...
夏目漱石 「行人」
...ころりと引(ひ)っ繰(く)り返(かえ)って...
夏目漱石 「夢十夜」
...牛のやうな大きい動物でもただの一矢でころりと参らせてしまふ...
新美南吉 「鳥右ヱ門諸国をめぐる」
...罪のない子は横町の三五郎なり、思ふさまに擲(たた)かれて蹴(け)られてその二三日は立居も苦しく、夕ぐれ毎(ごと)に父親(てておや)が空車(からぐるま)を五十軒の茶屋が軒まで運ぶにさへ、三公はどうかしたか、ひどく弱つているやうだなと見知りの台屋に咎められしほど成しが、父親はお辞義の鉄(てつ)とて目上の人に頭(つむり)をあげた事なく廓内(なか)の旦那は言はずともの事、大屋様地主様いづれの御無理も御尤(ごもつとも)と受ける質(たち)なれば、長吉と喧嘩してこれこれの乱暴に逢(あ)ひましたと訴へればとて、それはどうも仕方が無い大屋さんの息子さんでは無いか、此方(こつち)に理が有らうが先方(さき)が悪るからうが喧嘩の相手に成るといふ事は無い、謝罪(わび)て来い謝罪て来い途方も無い奴だと我子を叱りつけて、長吉がもとへあやまりに遣られる事必定(ひつぢやう)なれば、三五郎は口惜(くや)しさを噛(か)みつぶして七日十日と程をふれば、痛みの場処の愈(なほ)ると共にそのうらめしさも何時(いつ)しか忘れて、頭(かしら)の家の赤ん坊が守りをして二銭が駄賃をうれしがり、ねんねんよ、おころりよ、と背負(しよ)ひあるくさま、年はと問へば生意気ざかりの十六にも成りながらその大躰(づうたい)を耻かしげにもなく、表町へものこのこと出かけるに、何時も美登利と正太が嬲(なぶ)りものに成つて、お前は性根(しやうね)を何処へ置いて来たとからかはれながらも遊びの中間は外れざりき...
樋口一葉 「たけくらべ」
...あなたの言質(げんち)だけで十分ですよ」ジョージ卿がこれにはころり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...小魚(こざかな)のようにころりと死んだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...寝ン寝ンよおころりよと子守唄歌いながら毎晩抱きしめて添い寝してやりたかった...
正岡容 「小説 圓朝」
......
正岡子規 「俳人蕪村」
...さ、ねんねよう、おころりよ、筑波のお山に火がついたあ、火がついた、烏が三匹焼け死んで、その子の烏がいうことに、いうことに……(しかし長く尾を引っぱったお咲の泣声は止もうとはせぬ...
三好十郎 「斬られの仙太」
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