...そこはおいはぎのこもる...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「雪の女王」
...『ラジオ界』などという小さい城壁(じょうへき)にたてこもることが許されなくなる...
海野十三 「十年後のラジオ界」
...内にこもるもので...
大手拓次 「「香水の表情」に就いて」
...わたくしもいただきまする其中一人いつも一人の草萌ゆる枯枝ぽきぽきおもふことなくつるりとむげて葱の白さよ鶲また一羽となればしきり啼くなんとなくあるいて墓と墓との間おのれにこもる藪椿咲いては落ち春が来たいちはやく虫がやつて来た啼いて二三羽春の鴉で咳がやまない背中をたたく手がない窓あけて窓いつぱいの春しづけさ...
種田山頭火 「草木塔」
...クリストフは仕事をするために室にこもるときに...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...さゝやきし其時の息やこもるなつかしやとばかりつく息も苦氣(くるしげ)なり...
長谷川時雨 「うづみ火」
...勇ましい中に悲しいひびきがこもる『別れの曲』が聞えて来た...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...ほととぎすみ山にこもる声きゝて木曾のかけはしうちわたるらん 伽羅生卯の花を雪と見てこよ木曾の旅 古白山路をり/\悲しかるへき五月哉 同又碧梧桐子の文に日と雨を菅笠の一重に担ひ山と川を竹杖の一端にひつさげ木賃を宿とし馬子を友とし浮世の塵をはなれて仙人の二の舞をまねられ単身岐蘇路を過ぎて焦れ恋ふ故郷へ旅立ちさるゝよし嬉しきやうにてうれしからず悲しきやうにて悲しからず...
正岡子規 「かけはしの記」
...それから暗い部屋に外科医と一緒に閉じこもるキュリー夫人の前に...
宮本百合子 「キュリー夫人」
...そのひきしまりにこもる力から鳴りひびくものを感じる程度に到達することは...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...冷泉(れいぜい)院の后(きさき)の宮も御同情のこもるお手紙を始終お寄せになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...かんさんの顏にはこの點だけにこもる烈しい眞實といふものが見えた...
室生犀星 「渚」
...わたしはわたしのうちに閉じこもる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その時までの記章(かたみ)にはおれが秘蔵のこの匕首(これにはおれの精神(たましい)もこもるわ)匕首を残せば和女もこれで煩悩(ぼんのう)の羈(きずな)をばのう……なみだは無益(むやく)ぞ』と日ごろからこの身はわれながら雄々しくしているに...
山田美妙 「武蔵野」
...むーッとこもる熱気(ねっき)は刻一刻(こくいっこく)にたかまる...
吉川英治 「神州天馬侠」
...教権にたてこもる...
吉川英治 「新書太閤記」
...坂本にたてこもるとも敗れ去らんは必定(ひつじょう)である...
吉川英治 「新書太閤記」
...ただその狭い領域に立てこもることの危険を感ずるのである...
和辻哲郎 「院展遠望」
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