...ことごとく胸の曇りをなくしたというわけにはゆかない...
伊藤左千夫 「廃める」
...爾(し)かもその企つるところの事業はことごとく皆新智識を要する事業のみであった...
大隈重信 「東洋学人を懐う」
...かねて再三報道せるごとく、有名なる動物組織学の泰斗(たいと)、前ケムブリッジ大学教授、ヴィルダー・ゲイレック博士一行の捜査のため倫敦大学派遣のエムメット・スティヴンス教授一行が葡(ほ)領アンゴラ、フィラ奥地方面の現地へ赴いたことは、既報したごとくであったが、同探検隊の精密なる現地探検の甲斐(かい)もなく、同博士一行の足跡は杳(よう)として何らの手懸りもなく、殊に該奥地地方は今やいよいよ雨季となり各河川湖沼は、ことごとく増水、もはや、到底詮すべきなきをもって、該探検調査隊一行も、近々捜査を打ち切りひとまず倫敦帰還を決行するに決定せる旨、本日該地より関係各方面へ入電ありたりというロアンダ滞在ロイテル通信員よりの特電なのであった...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...ほとんど一つ残らずことごとく知っていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...生の理由がことごとく逃げ去ったときにも...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ことごとく就職してしまって...
直木三十五 「死までを語る」
...眼に入るものはことごとく画として見なければならん...
夏目漱石 「草枕」
...廊下の左右はことごとく部屋で...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...今晩の組子はことごとく向う側へ行って宜(よろ)しい...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...皆ことごとく釈門に入れようと...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...これは実にも明朗爽やかな写実的筆致をもつて人物場面ことごとくが...
牧野信一 「浪曼的月評」
...のちにはこれことごとく次なる幸福へ到る段階のものばかり...
正岡容 「小説 圓朝」
...また猴が一粒の豆を落せるを拾わんとてことごとく手中の豆を捨て鶏鴨に食われた話を出す...
南方熊楠 「十二支考」
...すなわち「大名物」はことごとく民器なのを知らねばなりません...
柳宗悦 「日本民藝館について」
...ことごとく古典とはちがつてゐます...
吉川英治 「折々の記」
...満座ことごとく剣に満つるかと思われた...
吉川英治 「三国志」
...ことごとく蜀の兵と化し...
吉川英治 「三国志」
...荊山楚水(けいざんそすい)ことごとく彼の旗をもって埋め...
吉川英治 「三国志」
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