...どことなくドン――と響いて天狗倒(てんぐだおし)の木精(こだま)と一所に...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...峰から峰へとこだまし...
江戸川乱歩 「影男」
...地下道にこだまして...
江戸川乱歩 「サーカスの怪人」
...山々が大砲の響にこだまするやうなときは...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...島じゅうを木づたい鳴きかわす鳥のなかでひよどりの声がことによく谺(こだま)にひびく...
中勘助 「島守」
...私の心は悲しい……老いたる者をして――「空しき秋」第十二老いたる者をして静謐(せいひつ)の裡(うち)にあらしめよそは彼等こころゆくまで悔いんためなり吾は悔いんことを欲すこころゆくまで悔ゆるは洵(まこと)に魂を休むればなりあゝ はてしもなく涕(な)かんことこそ望ましけれ父も母も兄弟(はらから)も友も、はた見知らざる人々をも忘れて東明(しののめ)の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如くはたなびく小旗の如く涕かんかな或(ある)はまた別れの言葉の、こだまし、雲に入り、野末にひびき海の上(へ)の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……反歌あゝ 吾等怯懦(けふだ)のために長き間、いとも長き間徒(あだ)なることにかゝらひて、涕くことを忘れゐたりしよ、げに忘れゐたりしよ……〔空しき秋二十数篇は散佚して今はなし...
中原中也 「在りし日の歌」
...かつて東京の朝日新聞に児玉音松(こだまおとまつ)とかいう人の冒険談が連載された時...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...騙りめ』と仰言った御奉行様のあのお声が江戸中の人々の口からこだまして響いて来るのでございます...
浜尾四郎 「殺された天一坊」
...谺響(こだま)のやうに答へた...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「十三時」
...こだま以外何も返ってこなかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...高く低く梢から梢へ韻々とこだまして...
牧野信一 「酒盗人」
...そこの谷々に谺響(こだま)しています...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...山にこだまする、大きな銃声で、敵も身方もはっと息をのんだ...
山本周五郎 「山彦乙女」
...カックカックと巨大な真鍮の振子球(ふりこだま)を揺り動かしているのが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...水谺(みずこだま)をよんでいた...
吉川英治 「私本太平記」
...谺(こだま)のように諸国の乱は中央に敏感だった...
吉川英治 「私本太平記」
...さびしい木魂(こだま)がかえってくるばかりである...
吉川英治 「神州天馬侠」
...撃ち交わす小銃のひびきが谺(こだま)する...
吉川英治 「日本名婦伝」
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