...両手を鼠の糞と埃(ほこり)との多い床の上について、平伏するような形をしながら、首だけ上げて、下から道士の顔を眺めているのである...
芥川龍之介 「仙人」
...後(あと)でたすけ上げられた或婦人なぞは...
鈴木三重吉 「大震火災記」
...一人だけ上げるといおうかな...
壺井栄 「柿の木のある家」
...そうしたら半クラウンだけ上げるよ...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...花を生ける人の潜在意識の中に隠れたテーマがあってこそ一瓶(ひとかめ)の花が生け上げられるのである...
寺田寅彦 「映画芸術」
...二丈ばかり水をけ上げぬ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...「兄さんの欲しいだけ上げなさい...
トルストイ Tolstoi 菊池寛訳 「イワンの馬鹿」
...私は助け上げ家に入れられて...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...お前にこれだけ上げよう」茂太郎は頓着なしに...
中里介山 「大菩薩峠」
...船をめがけて漂い来った二つの抱合い死体は完全にこの船の内部に助け上げられました...
中里介山 「大菩薩峠」
...これ丈(だ)け上げようじゃないか...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...お村を助け上げると間もなく...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「ソラ怒鳴ってる! 後生だからこのボイラーだけ上げてくれ...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...格子が二間ほどだけ上げられて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...最前(さっき)ならば驚いて直ぐにも駈け寄って助け上げるところですが...
夢野久作 「白髪小僧」
...「それを半分だけ上げますから早く私を許して下さい」「ウン...
夢野久作 「ツクツク法師」
...今朝(けさ)早く浪(なみ)の間を転々(ロール)している私を助け上げてみると...
夢野久作 「幽霊と推進機」
...人々と一緒にじっと湯の中で水面から顔だけ上げて...
横光利一 「馬車」
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