...よくも格別(かくべつ)の不平(ふへい)も言(い)わずに暮(く)らせたものである……...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...それが一度向うからあまり女らしくもない手が出て...
岩野泡鳴 「耽溺」
...私もこれで三十年近くも機関士をやっているのだから...
上田広 「指導物語」
...動物は、文字で書いても、動くものと書く...
海野十三 「火星兵団」
...泣くも笑うもわれ次第」まったくそのとおりです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...西洋(せいよう)のあたらしい学間(がくもん)をおしえていたわけです...
高山毅 「福沢諭吉」
...ねむれない夜の百足が這うてきた這うてきて殺された虫の夜がふける日だまりの牛の乳房草の青さで牛をあそばせてゆふべ・てふてふつるまうとするくもり暮れてふるさとのぬかるみをさまよふ五月四日放下着...
種田山頭火 「其中日記」
...手紙でこそ月に幾度となく話はしていたけれども二年近くも逢わなかったのだから私にいろんな話したいことがあるのはあんたもようわかっているはずだ」「そやから帰ってから...
近松秋江 「黒髪」
...私の周囲を蜘蛛(くも)の糸の如く取り巻いて...
「木下杢太郎著『唐草表紙』序」
...「悪党らしくもない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...生れつきの美しさは覆(おほ)ふべくもありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...辛くも鎖(とざ)した表門の内に駆け寄ったのです...
野村胡堂 「礫心中」
...一ツ二ツ三ツ四ツ玉蜀黍の粒々は二十五の女の侘しくも物ほしげなる片言なり蒼い海風も黄いろなる黍畑の風も黒い土の吐息も二十五の女心を濡らすかな...
林芙美子 「蒼馬を見たり」
...――時にこの悶えは娯(たの)しくもあったが...
原民喜 「冬日記」
...これらの擾亂から早くも十五六年經つて了ひ...
室生犀星 「巷の子」
...大盆を傾けた一柳斎は早くも雄弁になっていた...
夢野久作 「斬られたさに」
...めずらしくも熱海以来その姿を見なかった目明しの釘勘でありました...
吉川英治 「江戸三国志」
...よくも知ってやがるな...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
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