...倉地の手で極度の苦痛を感ずる事に不満足きわまる満足を見いだそうとしていたのだ...
有島武郎 「或る女」
...一体病身の幼童を座敷牢へ監禁して置くような惨酷(ざんこく)きわまる親があるだろうかしら...
海野十三 「三人の双生児」
...今日の人間の団体生活は実に不完全きわまるもので...
丘浅次郎 「理想的団体生活」
...身ぶりや!」すこしでもその種の退屈きわまる些細事にエセックスの気を向けようとしたのは...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...こんな無法きわまるバカバカしい話というものがあるものではありません...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...そういった貪婪(どんらん)きわまる表情が...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「犬を連れた奥さん」
...破廉恥きわまるやり口で...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「熊」
...卑劣きわまることだ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...あまり不思議(ふしぎ)きわまることでしたし...
豊島与志雄 「強い賢い王様の話」
...ただでさえ陰鬱(いんうつ)きわまるこの隠れ家のうちに...
中里介山 「大菩薩峠」
...船員のような性的に不都合きわまる条件の下(もと)に置かれては...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...全く愉快きわまる短い一夜であった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...非常識きわまるじゃありませんか」「恋愛って...
久生十蘭 「蝶の絵」
...延々とせせらぐ――そう灰色の森――そばの湿地ここでは蛙と蜥蜴が野生していて――そう陰欝な湖沼には食屍鬼が潜んでいる――そう不浄きわまる各地――そのそれぞれ陰り翳る隅では――旅する者は驚懼とともに包み隠されていた過去の記憶に相見(あいまみ)える――屍衣まとう姿形が急に出(いで)ては息を吐き旅する者のそばを通り過ぎてゆく――もう久しい友たちさえ白の衣苦しみつつ土に――天に帰ったはずなのに...
エドガー・A・ポオ Edger A. Poe 「ポオ異界詩集」
...きゅうくつきわまる長時間...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それを平凡きわまる食料品店の商品にしたのが...
柳田国男 「木綿以前の事」
...なんの新味もなかったし退屈きわまるものだった...
山本周五郎 「新潮記」
...病毒にもましてこれは危険きわまる女らしさ...
吉行エイスケ 「孟買挿話」
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