...こののんき坊のおれまでがいらん気をもませられるで……」「そりゃうそです」葉子は顔をおおうたままきっぱりと矢継ぎ早にいい放った...
有島武郎 「或る女」
...きっぱりとした決断力のある人とは思わなかった...
伊藤左千夫 「春の潮」
...すぐにきっぱりと言えないから...
伊藤左千夫 「春の潮」
...きっぱりと強がりを言ったものの...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...きっぱりと申しましたので...
海野十三 「怪塔王」
...彼女はきっぱりと説明した...
海野十三 「脳の中の麗人」
...きっぱりといいきるのでした...
江戸川乱歩 「おれは二十面相だ」
...きっぱりと答えると...
中里介山 「大菩薩峠」
...きっぱりとした決断をくだすことがむずかしくなった...
久生十蘭 「あなたも私も」
...これは王様ではないときっぱりといい切れるものがいないと同時に...
久生十蘭 「魔都」
...「只さえ、どうにかして、浪路さまを現在の御境涯から蹴落し、君寵(くんちょう)を奪おうと、日頃から狙(ねら)いに狙っている女性(にょしょう)たちの耳に、この真相が達した破目には、まるで蜂の巣を、突付きこわしたような騒動が起るは必定(ひつじょう)――しかも、それが、大奥だけに止(とど)まる話であればまだしもじゃが、第一、三斎さま、駿河守さまの、御威勢も、言わば、浪路さまの御寵遇が、預かって力がある筋もござるし、このおふた方の権威が、又、世間の嫉(ねた)みを買うているわけゆえ、結局、どこまで煩(わずら)いがからまってゆくか、見当もつかぬ――それで、さすがの御隠居も、あらわにはお出しにならぬ、大分、御心配の御容子(ごようす)だが――」「でも、妙でござんすねえ――」と、お初が、いぶかしげに、「雪之丞のために、姿をおかくしになったとしたら、あの者を責め問うたなら、お行方は、すぐにおわかりになるでござりましょうに――」「ところが、それが、あの化性(けしょう)もの奴の不敵なところだ」と、門倉平馬は三白眼の白目を、剥(む)きだすようにして、「あれは、悉(ことごと)く御隠居の御信用を得ている上、実にきっぱりと、申しわけをいたしておる――いかにも、浪路さまより、身に余る仰(おお)せをうけたこともござりますが、当方は、河原者、人まじわりもつつしまねばならぬ身、ことさら芸道大切に、これまでとて、女性の肌にもふれておりませぬで、その御懇情(ごこんじょう)だけは、平にお忘れ下さるよう、申し上げたことでござります...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...きっぱりと長崎屋と手切れをした以上は...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...きっぱりと撥(は)ねつけました...
森下雨村 「五階の窓」
...私はきっぱりと鮒の買取りを拒絶した...
山本周五郎 「青べか物語」
...水戸家百年の安泰を謀るがために」「それを内膳から聞く要はない」頼胤はきっぱりと遮(さえぎ)った...
山本周五郎 「新潮記」
...おみやはきっぱりとそう云いきった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...きさまも飲め」「もうたくさんだ」玄四郎はきっぱりと云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...きっぱりとセケイラの意見に賛成であると述べた...
和辻哲郎 「鎖国」
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